りんごは愛で育てる【培養土作り】

 

木村秋則先生(AKINORI KIMURA)

「りんごは愛で育てる」

木村秋則先生のこの言葉に惹かれ、私は半年前から自然栽培塾で学んでいる。

 

木村先生の弟子、ひろ先生は「量子物理学の観察者の視点だよ。人間が愛の眼差しで野菜を育てることで、変化が起こる」と言う。

 

私は難しいことは分からなくて、むしろ「りんごは愛で育てる」と言う言葉が、心に染みて感動する。

 

「りんごは愛で育てる」

 

「すべてのお手本は自然界」

 

「観察しなさい。五感を使いなさい」

 

「本当に大切なことは、目に見えないんだよ」

 

「答えに絶対はない」

 

木村先生の言葉ひとつひとつが、私の胸に響く。

 

 

植物を、野菜を、果樹を、愛するから観察する。観察できる。

 

 

植物を、野菜を、果樹を、愛するから、触れて、見て、聞いて、嗅いで、身体ごとつながることができる。

 

 

植物を、野菜を、果樹を、愛するから、見えない大地の中のことを想像し、感じようとする。

 

すべては愛することから始まるのだ。

 

そんな単純で当たり前のことを、私たちは忘れてしまう。

 

だからこそ、木村秋則先生の著書には、技術を記したものは少ないのかもしれない。

 

「りんごは愛で育てる」

 

この言葉に集約された「本当に大切なこと」しか、書かれていないのかもしれない。

 

けれどこの、愛に基づく美しい自然栽培を、潜在的には世界中の魂が待ち望んでいると思う。

 

だから私は、学んだ技術を少しでも文章に残して、世界のどこかで待っている誰かさんに届けようと思う。

 

私の本業は、占星術家であり水墨画家であり、物語作家だ。

 

自然栽培は初心者で、技術に関しては、ひろ先生の言葉をそのまま記すことしかできない。

 

けれどその内容は、世界のどこかで、大地を愛し、家族を愛し、自分を愛して生きたい誰かに役立つだろう。

 

さあ、世界へ。
この美しい哲学と技術を、ワクワクしながら届けよう。

 


新世界のための道しるべ。占星術家 木星がつむぐスピリチュアルファンタジー

世界は愛と法則でできている


 

培養土作り

初めに

そもそも培養土作りは、お米の苗を作ることを目的に行っている。
おなじく、この培養土は、野菜の苗の育苗(ポットに種を植え苗を育てること)にも使える。
育苗の方法は後に伝える。

ここで注意しておきたいのが、この培養土を畑に常習的に、使う必要はないと言うことだ。

そもそも畑には、その畑が保有する菌があり、大豆の根粒菌以外で、外から新しく菌を加える必要はない。

本来であれば、その畑のある土地の持つ菌を最大限に目覚めさせてあげれば、充分なのだ。
とは言え…。

大地に耕盤層(地表から20㎝ほど下部にある硬い層。これがあると野菜の根が伸びず病害の元になる)があり、酸性が強いときなどに、やむを得ず畑にまくことは良いだろう。

けれどそれも、初期に留め、ゆくゆくはその畑に内包する菌と大豆の根粒菌(マメ科の野菜の根につく菌)で、土壌の微生物環境を整えて行くことだ。

また、木村秋則先生直伝の培養土作りは、今回、皆に伝えるものと異なる。

木村先生直伝の方法は、やや複雑で難しいため、今回は簡易で誰でもできる方法を紹介する。

良く晴れた日を選ぶと作りやすいだろう。

用意するもの

資材:
1.米ぬか
2.籾殻(もみがら)
3.燻炭(くんたん)
4.畑の土
5.水

道具:
1.透明のビニール
2.じょうろ
3.石
4.棒切れやハサミなど先のとがったもの

考え方

培養土作りは土壌づくりと、基本的な考え方が同じである。(土壌づくりは別記事にて詳しく伝える。)

培養土内の好気性菌(土壌内の環境を整え、野菜の発育を促進する菌)を活性化させてやることだ。
好気性菌は酸素を好む。
そのために酸素をよく含ませてやることが重要だろう。
また、好気性菌は温かさを好む。
そのため温度が上がりやすくする工夫も必要だ。
水はけ、風通し、太陽の光。
畑の水脈整備(別記事にて解説する)を思い出し、自然界を参考に環境を作る。
これが鉄則である。

注意点

資材について:
重要なのは、米ぬか・もみ殻・燻炭の比率である。

米ぬか    籾殻・燻炭
1    :  1.5

とし、決して、もみ殻・燻炭の両者に対し、米ぬかの割合を多くしてはならない。カビの原因となる。

また、米ぬかは時間が経つと、塊になるため、そこが白カビの原因になる。
ゆえに、できるだけ新しいものを使うこと。
どうしても古い米ぬかを使う際は、塊となった米ぬかをよくほぐして使うこと。

燻炭は必須の資材ではない。
米ぬかともみ殻だけでも培養土を作ることはできる。
どうしても手に入らなければ、燻炭は無しで作ればよい。

道具について:
透明なビニールシートは、温度が上がりやすく、培養土の発酵が促進される。ゆえに培養土作りに適している。

環境について:
作る場所は、日あたり、水はけの良い場所。
周囲に水路のような水はけの道をつくる。

最適な場所は、自分の畑である。
水脈整備の整った、水はけと日当たりの良い場所で行うとよい。

庭がない人は段ボールを敷いて、その上で行っても良いだろう。
その場合も日当たり、風通しの良い場所を選ぶこと。自分の畑の土を混ぜること。

時期

木村先生いわく、ベストなのは7月。
(日本では7月は夏の始まりの時期であり、湿気も多い)

ただし、ハウスの中なら1月でも可能。
(日本では1月は冬の始まりの時期であり、寒い時期)

ひろ先生は、年に2回、培養土作りを行っている。

 

保存のポイント

量が多い方が発酵しやすく、また、一度作れば半永久的に保存が効くので、できるだけたくさん作ると良い。

袋に入れ、湿気の少ない、雨の降りこまない場所で、封をせず開いて置いておく。

例え湿気てしまっても大丈夫だ。
使う前に、土をシートの上に広げて、天日干しをすれば問題なく使うことができる。

培養土作りスタート

攪拌(かくはん・かき混ぜること)
米ぬか・籾殻・燻炭。
この三者を混ぜていくが、その目的は空気を入れること。


有機物を分解するのは好気性菌の働きだ。
ゆえに酸素を混ぜこんてやる。
米ぬか・籾殻・燻炭の間で、好気性菌が働くことを意図して行うことが重要だ。
10分くらい、スコップで混ぜていく。
(時間で覚えるよりも感覚を大切に。米ぬか・もみ殻・燻炭に、よく酸素が混ざったと感じられることが大切だ)

量が多い場合は2回に分けてやっても良いだろう。

ポイント:
自分の畑の土を少し混ぜておくこと。
すると、畑の微生物と培養土の間で、菌がうまく調和して、自分の畑に適した良いものができる。

広い畑を持っていて、東と西で、土の様子が違っても問題はない。

(東の土は石混じりのゴロゴロした土壌。西の土はさらさらで白っぽい土壌。といった違いがあっても問題ない、という意味だ)

ほぼ菌は同じであり、畑の土であればどこの土を使用しても問題はない。

水を含ませる
よく攪拌(かくはん)したら、上を平らにして、水を上部に撒く。

そしてスコップで、周囲の米ぬか・籾殻・燻炭をかけ、山の形を作る。

山を作る時の注意点:
「自然は急激な変化を求めない」これが鉄則。
そのため、できるだけ自然に近い形を作る。

あまりに水を大量にかけすぎても、水が中に溜まるので良くない。
勾配がきつすぎても水が流れてしまう。
あくまでも自然に習う。

 

こぼれ話:
生徒Q「一口に自然界をお手本と言っても、非常に勾配のきつい山もある。例えば四国の山など。どれをお手本にすればよいのか」

講師A「粘土質だったり硬い石混じりの大地は勾配がきついもの。
米ぬかと籾殻を混ぜたものはどうか。粘土質でもなく、固い石混じりでもない。
こうした柔らかなもの、米ぬか・籾殻・燻炭の混合したものなりの、ちょうどいい勾配がある。
一般的な、日本の本土の山にならえばよいだろう」

 

全体にまんべんなくかけていくが、気持ち一番上だけ多めにかける。
水が流れていくため。

米ぬかや籾殻はよく乾燥しているため、その乾燥度によって変わってくる。

大体50%少しくらい、水をかける。ただし、数値で覚えるのではなく、五感で判断する。
握ったときに、指の間からじわっと水がしみ出る程度。


何箇所か握って確かめると良いだろう。

 

「寝かせ」と「切り返し」

透明なシートを上にかけ、10カ所位穴を開けておく。
穴は小さくて良い。お箸くらいの大きさで良い。

持っていれば、山の下の方に温度計を差しておく。
大体3日から1週間程度で、温度が上がってくる。
中に手を突っ込むとすごく熱いはずだ。
60〜70度まで上がったら…。
ビニールシートをいったん外し、よくかき混ぜてやる。これを切り返しと言う。

なぜ、これが必要か考える。
いつも仕組みを理解して行うことが重要

米ぬか・籾殻・燻炭の混合は、好気性菌の働きにより、温度が上昇する。
けれど、目いっぱいに温度が上がりきると、今度は逆に酸欠になるのだ。
そのため、温度が上がったことを確認したら切り返し、1回目と同じように水をかける。
水の量は、1回目と同じく、握ったときに指の間から水が染み出る程度。
万一、水をやりすぎたら、広げて少し乾燥させて、適度な湿度になったところで山の形に整える。

1.切り返し
2.水を含ませる
3.ビニールシートをかけて、寝かせる。

この繰り返しを行う。
早ければ、この一連の流れ、4回ほどで終了。
長くとも、1ヵ月ほどで終えることができるだろう。

白カビ対策:
白カビが多少生えても気にすることはない。
ただし、切り返しの時には必ず、米ぬかの塊を見つけたら、ほぐしてやること。
この米ぬかの塊が、カビの原因となるため。
切り返していけば、多少の白カビも分解される。
ゆえに、さほどの心配はない。

最終段階

次第に土の色が黒っぽくなって、温度があがらなくなる。
また、米ぬか・籾殻・燻炭を混ぜたばかりの頃は、独特の匂いが出る。
4回の切り返しを終える頃になると、好気性菌が働いて、匂いも無くなる。それが目安。

正確な目安を知りたいなら。
土に、米ぬか・籾殻・燻炭を混ぜた培養土(以下、培養土)を1割ほど混ぜたポットに、二十日大根の種を植えると良い。
二十日大根の芽が、無事出てくれば、培養土作りは成功したと言える。
二十日大根はその名の通り、発育が早い。そのため、芽が出るのが早いのだ。

培養土の使い方
育苗:
育苗にこれを使う場合は、必ず畑の土と培養土の割合に気を付けること。

畑の土   培養土
9   :  1

培養土を1割以下に留めることが肝心だ。

畑に使う:
苗を畑に定植(植えること)する前に行う。
こした畝(うね)の表面に、雪のようにパラパラと降らせる程度に留める。
必ず地表に巻くこと。混ぜ込まない。
ここでも自然界をお手本に。

培養土は発酵して有機化するが、動物の死骸などの有機物は、自然に大地に埋まることなどない。
有機物を土中に混ぜ込むと言った発想は捨てること。
地表から10㎝程度の辺りから軽く、すき込む程度なら問題はない。

時間を置くことも大事。
畑の土地の菌と、培養土の菌をよく馴染ませてやる必要がある。
そのため、育苗する2、3日前、雪のようにパラパラ畝(うね)に巻いておくと良い。

これは育苗も同じくで、種をポットにまく2、3日前に9:1の割合で作って置くとよい。

文責:木星

 

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この記録は、木村秋則先生の自然栽培塾に参加し、わたくし木星が個人的に記したものです。口述筆記のため、正確さにかける場合があることをご承知おきください。

*ご質問などに回答するだけの知識を持ち合わせておりません。ご容赦ください。

また、内容の記録は、体系だったものではなく、口述筆記が順当に行えたもののみとなります。

 

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