訂正と補足

訂 正
  • 134~137ページ 『モッくまくんの星のレッスン』初版のみ。必ずお読みください。

 

補 足

 

よくある質問

 


<訂 正>

134~137ページ

大変申し訳ございません。訂正がございます。P134の

文型1.わたしの[  ]は、一見[  ]ですが、中身は[  ]です。

を、以下のように削除ください。

また、当文型を基に作ったしょう太の文

わたしの家庭は、一見かに座ですが、中身はしし座です。(P135 左上から4行目)

わたしの印象は、 一見おひつじ座ですが、中身はおうし座です。(P135 右下から4行目)

合わせて、傍線を引いていただき、下記のP137も、ご修正頂けますようお願いいたします。

筆者は西洋占星術を日々活用する中で、「ハウスを意識し、使い切ったときには、ハウスの始まりのサインより、次のサイン、終わりのサインの方が、そのハウスでの、本質的な在り方となる」と感じています。

しかしながら、西洋占星術の一般論では「ハウスの始まりのサイン」がその場での、その人の基本的な在り方を表すとされています。

1の文型は、筆者の主観の域を超えていないため、こちらの文型はお手持ちの本書から、傍線などで消していただけますようお願いいたします。

本書は、西洋占星術の基礎をもうらしようと、全力を尽くし作成しておりますが、筆者の至らなさから、訂正となり申し訳ございません。

なお、こちらの画像は修正後、より分かりやすく直したものです。ご参照ください。

引き続き分かりづらさや疑問点など、気づきましたら、なんなりとお知らせくださいませ。

木星チームで検討し、少しでもより良いものに出来るよう、次版に活かし、また当サイトに反映してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。

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<補 足>

【木 星について】

木星から上位の5天体は、視点を二つに分けていきましょう。
木星・土星は「内面」「社会」。この二つです。
「内面」での使い方が、おのずと「社会」での使い方に反映されていきます。よって重心を「内面」に置いていきましょう。

火星から木星へ

天体の発達年齢域を見ると、木星の前には火星期があります。(『モッくまくんの星のレッスン』P 56)

 

人は、火星の専門性である「競争意識」「自己主張」を存分にやりきった後に、木星の時期へと移るのです。

火星の専門性を見ると、そこには「人と自分を分ける」といった意識が存在します。(同書P 84)

 

誰かに「NO」を言うことも、「相手にとってのYESが、自分にはNOである」という自分の本音をしっかり知って、初めてできることでしょう。

 

そこには「人と自分の区別」があり、自分を主張するという意志があります。
そのため火星をやりきる中で、どうしても生まれてくるのが「比較意識」です。

 

相手と自分を引き比べること。

 

Aくんは〇〇が得意で、ぼくは△△が得意。
と、ただ事実を見定めるだけならば「比較意識」に問題はありません。

けれどこれに、くっつきやすい感情があるのです。
それが、「劣等(れっとう)感」「優越(ゆうえつ)感」です。

 

世の中のいじめや差別は、大てい火星をゆがんだ形で用いた時に生じると考えてみましょう。

 

いじめる側は相手と自分を引き比べて、「自分のが優位だ」「自分のがまだましだ」といった意識から、その関係性を保つために、相手をいじめ続ける。

 

いじめられる側は、自分の火星を使えていないために、相手に火星を使われてしまうのです。

 

いじめられる側は、「NOを相手に伝える」身を守るために逃げることを「選択・主張する」
つまりは火星を使う一歩を踏み出すことで、その状況を少しでもより良くできるはずです。

 

筆者もまた、幼少期は多くのいじめを経験しました。
しかしある時「わたしは〇〇をされるのが嫌なんだ!」と宣言し、謝ることもひれ伏すこともやめ、逃げる選択も自分に許した瞬間から、過酷(かこく)ないじめは引いていきました。

 

相変らず孤立し、さびしくはありましたが、むごいようないじめには合わなくなっていったのです。
(これを改善するためには、月・水星・金星を使うことが必要でしたが、残念ながら当時はその知識を持ち合わせていませんでした)

 

話がそれてしまいましたが、これほどまでとはいかなくとも、社会で火星を使う中で、人は知らず知らずに「劣等感」や「優越感」を抱きながら、学業や仕事の原動力に代えているものです。

 

「劣等感」や「優越感」の背後には、大てい幼少期の親との関係が影響しています。

 

親が、「良い子」である時に優しく「悪い子」である時に冷淡であったなら、「良い子でなければ愛されない。必要とされない」という意識が芽生え、常に「良い子」であろうとします。

 

そのとき無意識に、周囲の「良い子」よりもっと「良い子」でいるためには?と比較したり、「あの子よりはまだましだ」と優越感や、劣等感を抱いたりするようになるのです。

 

こうした心のパターン、つまりは月を見つめ、寄り添うことは大切です。

 

ただし、「火星を使う」というチャレンジの過程では、少々の比較意識もアリなのです。

 

火星を使う過程では、

1)比較意識や競争意識を全面に押し出し、突き進む。
2)その過程でじわりと湧いてくる、月・心のにごりをじっくり感じ、受け入れる。

のくり返しが起こってしかるべきです。
そしてこの、

 

火星 → 月 → 火星 → 月

 

のくり返しを全力でやりきった果てに、木星の専門性が、強みとしてイキイキと芽生え始めるのです。ここで生まれてくる木星の専門性とは、

 

あらゆる自分を受け入れる

 

といった、心の状態です。

 

木星の本質は「ゆるし」

木星は、火星のアグレッシブな自己主張をゆるめ、他者を受け入れ、ひいてはあらゆるものを受け入れていく度量の大きい天体です。
その木星を「使う」ために、最初にする行動は、

 

誰かと比べてしまう自分
なんとしてでも勝ちたいと思う自分
野望を抱く自分

 

を受け入れること。
つまり、とことん自分の火星に〇を出すことから始まります。

 

「それじゃあ、より火星の力が強まって、誰かを受け入れるなんて言う木星の専門性は、とても使えなくなるんじゃない?」

 

なんて、思うかもしれません。
けれど、このような自分を「ゆるし受け入れること」から次第に、他人の比較意識や勝利への執念(しゅうねん)、野望にもまた、〇を出すことができるようになる。

 

人は自分に対し、心からゆるしたことは、他者に対しても同じ様に、「ゆるし受け入れる」ことができるものです。

 

そして気づけば、
「良いも悪いも人間らしい。どんどんいらっしゃいな」
と言った、木星の境地に到達することが出来るのです。

 

「行動」から木星を使う

火星を使うことにチャレンジし、心の成長とともに木星を開いていくお話しをしました。

 

次は、先に木星らしい行動をとることで、内面は後からついてくる、といった発想をしてみましょう。

 

木星を使うのが苦手な人の特徴
・完璧主義
・誰かに仕事を分担、任せるのが苦手
・こだわりが強い
・誰かのアドバイスを聞くのが苦手

 

つまり、その逆を少しだけ、チャレンジしてみることなんですね。

 

・誰かから頼まれたことを、気乗りがしなくてもやってみる。
・人に仕事を任せて、少しくらいの失敗はゆるす。
・誰かのアドバイスに耳を貸してみる。

 

そうすることで、仕事の幅が広がり、おおらかな人柄にも繋がっていきます。

 

周りの人は「あの人には頼みやすい」「頼れる」と感じ、様々な仕事を任されるようになるでしょう。

 

木星の「社会」での専門性が、「発展」「増大」であるのはこのためです。

 

「木星が使えていない」とは?

木星と火星は、まったく相反する者同士です。

 

そのため木星を使えていない時には、火星が過剰(かじょう・あまりに行き過ぎていること)になり、木星が過剰なときには、火星が使えていないという状態を生み出します。

 

このどちらも、「木星の本来の良さを発揮できていない」という意味で、「使えていない」と定義(ていぎ・一つ基準、決まり事を作る事)しましょう。

 

1)火星が過剰
・自己主張が激しい。
・他者を押しのける。
・他人への批判や攻撃が激しい
・怒りに火が点くと、相手の逃げ場を無くし追い詰める。
・自分の思い通りにしようと、相手をコントロールする。
・自己顕示欲に歯止めがきかず、弱い者をいたぶる。
など。

 

2)木星が過剰
・誰も彼もゆるしてしまう。
・周囲から軽んじられ、権利を奪われたり、グチのはけ口になったりすなる。
・流れや「見えない存在」の導きに任せるばかりで、積極的な選択や行動がない。
・どんな状況でも受け入れ、仕事やお金がまったくない状況にも満足し、能動的(のうどうてき・自分から進んで動くこと)に改善しようとしない。
1)のような人物に遭遇(そうぐう)し、振り回される。
など。

 

1)が思い当たるのであれば、前述した
月 → 火星 → 月 → 火星
のサイクルを活用することです。
つまりは、激しい感情の背後にある、自身の心のパターン、ひいては心の傷を、見つめ、受け入れることです。

 

2)が思い当たるのであれば、ぜひとも火星を使う努力をしてください。

 

木星が過剰な人は、それが「内面」で起こった場合、意外にも仕事やお金の回りが悪くなることがあります。

 

「社会」での木星の専門性が、発展力や拡大、豊かさであることを考えると、一見、妙な事態です。

 

内面的に木星が成熟し、さらにその力が過剰になって、「どんな状況でも幸せを見出す」意識が高まると、貧乏や病気なども無意識に「受け入れ」て、その事態を「変えよう」という意識が、薄まってしまうのです。

 

ここを脱するには、自分の「好き・嫌い」を尊重し、それを押し出すことです。
つまりは自分の中のエゴを、一旦優先してみるのです。

 

「こういう考え方の人は好みではない。けれど受け入れるのが徳と言うものだ」と思うなら、「好みではない」という意識を主役にし、行動する。
拒否する、切り捨てるという道を、勇気を持って選択してみましょう。

 

「真実」は天体の発達レベルによって変わる

社会的成功を目指して頑張ってきた人が、裏切りや失敗、災害などですべてを失う。こうした過酷な経験から逃げることなく、自身の月・感情ととことん向き合ったとき、人はその人なりの「気づき」に遭遇します。

 

例えば「自分の人生は競争や成功への欲など、あまりに火星にかたよっていた」と気づいた人は、その火星的な生き方を、すべて捨て去る覚悟を決めるかもしれません。

 

そうして行きついた境地は、「どんな状況もあまんじて受け入れる」という、木星意識であることは多いでしょう。

 

この時彼の内側は、大きな感動で満たされるはずです。
命がただあることに喜んで、感謝する。
そのように全受容的な意識を、リアルに体感するでしょう。

 

けれど年月が経ち、木星の専門性が極まって、その力があまりに過剰となったなら。前述の2)のような事態を引き起こし始めます。

 

それでも彼らの多くは、「いやいや、まだ受容がたりないのだ」「軽んじる相手も、攻撃的な相手も、受け入れるのが学びだ」と、木星を使い続けようとするのです。

 

人は、人生の転換期に生じた気づきは、「真理」だと信じ込みやすいものです。

 

彼の場合であれば「火星時代の自分を改めた」と考え、

火星  改めるべき姿

と、インプットされてしまうのです。
けれど重要なのは、「真実」とは成長の段階によって異なるという点です。

 

星を基準に生きるのではなく、内側に芽生えた「気づき」や「感動」に軸を合わせて生きるなら、このような「確信」も、ときに必要でしょう。

 

けれど「何故か仕事やお金が上手く回らない」「何故か人間関係がスムーズにいかない」など、人生に違和感を覚えたら、改めて、あなたの中の星たちを点検して欲しいのです。

 

そこには、今あなたが選択するべきスペシャリストの姿が、必ずあるはずです。

 

彼らはわたし達の成長と幸せのため、せいいっぱい働いてくれるでしょう。その力を受け取るのは、他でもないあなた次第なのです。

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【土 星について】

 

土星は社会活動のラストを表す

土星を人間の姿に映し出したなら、厳しい親や上司、伝統的な分野の大御所といった姿で表されることが多いようです。

 

土星は、人間が年を重ね、社会活動を極めていく中で、最終的にたどり着く姿を指し示します。土星はそもそも具現化の星であり、その人なりの「社会の頂点」に到達するため、一つ、また一つと行動を重ねて、自らの世界を築いていく、忍耐強さや、社会への貢献マインドを象徴します。

 

たとえば、太陽がおひつじ座で、土星がかに座にあったなら。

 

青年期は、新しいことにチャレンジし、パイオニア的なポジションだった人が…。年を重ねるにつれ、開拓で培われたノウハウを人に教える部署を立ち上げ、尽力すると言った具合です。

おひつじ座  パイオニアへの情熱
かに座  育成

太陽がやぎ座で、土星がしし座にあったなら。

 

青年期は、目標を掲げて、組織的に成果を上げてきた人が、年を追うにつれ、もっと気ままで、趣味や遊びを中心とした人生に変わって行ったりするのです。

やぎ座  チーム戦・成果へのこだわり
しし座 = 気まま・遊び

 

年を重ねることで表れてくる、自分の中の老賢者。これが土星なのです。

若い頃は、土星は「コンプレックス」を表す

しかしながら土星は、若いうちは力を使うことが難しく、その人のコンプレックスを象徴するとも言われています。土星のあるサイン、またはハウスが象徴する分野で、苦手意識を持つのです。例えば…。

 

10ハウスのかに座に土星があったなら、社会で発言力を持ったり、一定の地位を築くことに、非常な難しさを覚えたり。また、コミュニティや集団活動に苦手意識を感じる人も多いでしょう。

10ハウス  社会での一定の地位
かに座  コミュニティ・集団活動

 

4ハウスのみずがめ座に土星があったなら、家庭において「親が持つ独特のルール」や「放任主義」に苦しんで、家や家族と言うものに、強い抵抗感を覚える、といったケースもあるでしょう。

4ハウス  幼少期の家庭
みずがめ座  独自のルール・自由、放任主義

 

「土星=コンプレックス」のテーマは影響力が大きく、中には「年齢を重ねても、土星が働いている気がしない。相変わらずコンプレックスを象徴するばかりだ」と、仰る方もいます。

 

しかしながら筆者は、こうした傾向は、月の持ち分であるトラウマと、向き合うことを避けてきたことで生じる結果だと思っています。

 

木星の章で述べたように、月と火星を交互に使い、無自覚だったトラウマに気づいて寄り添うとき、わたし達は確実に、土星が持つ「信念」に気づいていく。(土星の表組参照)

 

「信念」とはすなわち、自分自身への強い責めの感情であり、無自覚に抱いてしまった、堅い決め事を指します。

 

月に寄り添い、この信念に気づくことで、土星はゆるみ、本来のパワーを取り戻してゆくのです。

 

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【天王星について】

 

 

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【海王星について】

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【冥王星について】

 

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