翌朝、わたしが目を覚ますと、
待っていたと言わんばかりに
坊やが話しかけてきた。
「ねえねえ、モクちゃん。
僕、昨日の話しから疑問が湧いた」
「ほう…、どんな疑問だい?」
「人との関わりの中で、
相手のふるまいにザワザワする。
そのとき初めて、
『自分のなかにこんな感情が
あったんだ』と自覚するだろ?
そうして、感情に寄り添ううち、
もしかしたらそいつに紐づけされた
『恐れの前提』にも気づける
かもしれない。
ねえ、だとしたらさ。
例え、どんな相手と関わっても、
その人に怒ったり、
『こう変わって欲しい』と要望したり
しないで、
相手のふるまいにモヤモヤしちゃう
自分の感情に寄り添うべき
なんじゃない?
自分の『恐れの前提』を
見つけるために内観をしてさ」
わたしは、ふふっと笑って、
「以前も言った覚えがあるが…。
何ごとも、一方にかたよらないことさ」
と、返した。
「え…。
今度は何にかたよってると言うのさ」
坊やが不満げに口を曲げる。
「『相手のふるまいに、
モヤモヤしない自分になる』
こいつも確かに素晴らしいがね。
『相手と新たな関係性を作ろうとする』
のもステキだろう?」
「新たな関係性?」
と、坊やが言った。
「そう。
『わたしはこれにモヤモヤする。
自分にはこんなトラウマがある
せいかもしれないが、
だけど、その傷を刺激しないで
欲しいから、
そういう言葉は使わないで。
そういうふるまいはしないで』
と伝えることで、
トラウマを持ったままの自分を
二人で受け入れ、
より良い関係性を作ろうとする。
『変わること』を自分に求めず、
相手にも受け入れてもらう。
『他者との関わりから
トラウマが癒されるような体験を
上書きする』
とは、
まさにこう言うことだろ?」
「あ、そっか」
「まあ、わたしは
『自分にはこんなトラウマがあるから、
その言葉はやめて。
その行動はやめて』
なんて、こんな内観も通過しないで、
そのまま、即座に怒りをぶつける
ことも、たまにあるがね。
深く信頼しあっている相手にはね」
「…モクちゃんて、
寛大で優しいときと、
子どもっぽくて自分勝手のときと、
両方あるよね」
ターナは呆れた様子でそう言った。
わたしは、あっはっはと大笑いして、
「今頃、気づいたのかい?
その通りだ」と言った。
「むろん、相手がそうした関係性を
望んでいればの話しだがね。
第一、感情をそのまんま
言葉にして吐き出すのが、
一番手っ取り早いだろう?
怒鳴ってみて、叫んでみて、
『ああ、わたし、こんなこと
感じてたんだ』
と分かったりする。
伴侶と大げんかした後に
心にスペースが生まれて、
今まで無自覚だった『恐れの前提』に
ポンッと気づく、
なんてのは、よくあることなんだ。
スピリチュアルや心理学の知識が
深まると、すぐ人は
『すべては自分の問題』ととらえて、
内観して解決しようとする。
まったく、彼らの悪いくせさ。
そう言う人は時に、
愛する相手に甘えてみること。
思うまま、感情を発散させてもらう
こと。
逆にさ。内観を一切しないで、
『起きていることはすべて
関わる相手に問題があるからだ』
なんて考えの人は、
怒りをそのまま伝えようとしないで、
一呼吸おいて、
自分の感情に寄り添うとか、
『恐れの前提』を探ってみるとか、
内観に舵を切ってみる」
「一方にかたよらない。
反対側にある美しい真理を、
見逃さない、だね」
「そう言うことさ」
と、わたしは片目をつむって見せた。
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