【トンガのつなみと魚座の木星】

自然災害戦争は、人の人生をおびやかすと言う意味で、すこし似てる。

 

けれど決定的な違いが一つあって。

 

自然災害ってのはまるでさ。
天がわたし達人類に、唐突に、パチーンと平手打ちするような鮮烈さがあるんだよね。笑

 

例えばさ。ある男が、隣の家の人と口論してるとする。

 

「ウチは、あんたの木のせいで迷惑してんだ!」
「お互い様だろ?
オレだって、あんたの家の生ごみのせいで、カラスが来て迷惑してんだ!」

 

でもその瞬間、大きな地震がやってきたら。
男は、隣人のTシャツのすそを、思わずつかんでしまうかもしれない。隣人も、びびって男に寄り添ってしまうかもしれない。

 

そしてさ。
その地震があまりに激しくて、男の家を傾かせたら。
隣人は男と共に家に入って、力を合わせて彼の家族を助けるかもしれない。

 

自然災害に、敵はいない。

 

わたし達の世界が今、最も深刻と称する環境問題もこれと同じ。

 

『私』の利権。『私』の富。『私』の領土。

 

ここに意識ある限り、わたし達は永遠に手をつなぐことが出来ない。

 

ところが環境問題は、自然災害は、そんなわたし達に激しいビンタをくらわす。

 

災害が起きた瞬間、否応なしに、一人称である『私』が、『わたし達』に変わるのだ。

 

『私』の利権。『私』の富。『私』の領土。

 

これが、

 

わたし達は、どうしたらいい?
わたし達に、何ができる?

 

と。

 

それは人類の覚醒である。
少なくとも、意識の階段を一つ登る行為だ。

 

 

 

―― 神に、より近い視座へ。

 

 

 

魚座の意識とは正にこれ。

単数形だった一人称『私』が、
複数形の一人称『わたし達』に変わること。

そしてこの瞬間、わたし達は、いがみ合っていた隣人と、
相容れないと思っていた他民族と、
奪わなければ奪われると恐れた隣国と、

 

気づけば、Tシャツのすそをにぎるように、手をつなぐことができる。

 

すべての現実は内なる世界の投影である。

 

 

であれば、木星が海王星の在する魚座に入り、魚座のパワーがマシマシな今、わたし達にできることはきっと、そういうことなんだろう。

 

少し、顔を上げて見る。
『私』ではなく『わたし達』の意識で、周りを見渡してみる。

 

 

実はわたしは最近、大切な人を自分のせいで、不治の病(死には至らない)に陥らせてしまった。

 

これが明確になったとき、半日ほど自分を責めて、その人への申し訳なさでいっぱいになった。

 

けれど、ふと、「これがきっかけで、わたし達は、健康であることの喜びをますます感じられる日々がやってくるのかもしれない…」とよぎって、そしたら世界への感謝があふれて涙が止まらなくなった。

 

その時、たまたま視界に入った母子家庭支援の貯金箱に、お札を投じた。

 

『私』の問題から抜けだして、意識が『わたし達』に拡大した瞬間だった。

 

自分責めから脱したわたしを、その人も喜んだ。

 

「あなたが前向きでいてくれれば、気持ちが楽になる」と言った。

 

わたし達の心の穏やかさは、今も続いている。

 

 

海王星に在する魚座に木星が入って、「自然災害が多くなるかもしれないね」と話していたのだけれど。

 

集合意識が向いた方に、現実も寄っていくので、あえて記事にしなかった。

 

それが、トンガの噴火とつなみ、九州の地震と、立て続けに災害が起き、また個人的な課題を通じて深い気づきを得たことで、今のわたし達に出来ることを記してみた。

 

少し、顔を上げて見る。
『私』ではなく『わたし達』の意識で、周りを見渡してみる。

 

そうして踏み出した一歩が、わたし達人間を、本来の豊かさへ、きっと導いてくれるだろう。

 


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