【冥王星がみずがめ座へリーチ。「意図したことが現実化する」の加速】

2023年3月に冥王星がみずがめ座へリーチ。本格的にみずがめ座時代の幕が開けます。

みずがめ座時代を「風の時代」と言ったりもするけれど、風の時代のテーマを一言で言うと、「意図したことが現実化する」の加速なんですよね。

風のエレメントは西洋占星術で、情報・AI・コミュニケーション・思考・言語・意図を司ります。だからこうした分野が、これでもかと言わんばかりに広がっていきます。

冥王星って、「極端な肥大化」「集団性」と言うテーマを持っています。

だから冥王星がやぎ座にあった、およそ15年間は、やぎ座の象徴する国家や大企業が、どんどん勢力を伸ばしました。各地の商店街がつぶれて、大型マーケットに呑み込まれ、国家が所有地を広げるために、各国で紛争、戦争が起こった。

冥王星:肥大化
やぎ座:国家・大企業

天体×サイン(星座)のテーマは、その星座の始まりと終わりの場所で、もっとも強烈に現れます。

やぎ座の終わりかけの場所に冥王星がさし掛かった2022年2月、世界を震撼させたロシアのウクライナ侵攻があったのは、冥王星×やぎ座の、最後のインパクトだったのかもしれません。
一方、みずがめ座のテーマはと言うと…。

みずがめ座:AI・仮想現実・人類の進化成長・原点回帰

すでに、ChatGPTメタバースなど、人工知能や仮想空間を駆使した情報ツールが広まりつつある。これと冥王星が持つ「肥大化」「集団性」のテーマが掛け合わさると「世界がどんどん、アンリアルな方向で発展するのかな…」と感じます。ちょっと怖いくらいですよね。

もう少し、宇宙的な視座で、世界の変化を見てみましょう。

わたしは風の時代の話をするとき「何を経て今の時代に到達したか」を重視するんですね。

ちょっと専門的な話しになるので、詳しい説明は省きますが、みずがめ座時代に入る前は、水の時代の2000年間がありました。そして、風の時代に入る前は、土の時代の200年間があった。(土の時代は、水の時代の後半にかぶっています)

この、「過去、どこを通過したか」がすっごく大切なんですよ。
とにかく、わたし達人類は、水の2000年、土の200年を通過し、今やっと風の時代に突入しようとしている。

土の根幹のテーマは、肉体。
水の根っこのテーマは、心。

地球に転生をくり返しながら、わたし達の魂は肉体的な痛みを知った。
病気、老い、暴力、いじめ、虐待、拷問、etc…。
けれど、こうした「肉体的痛み」を強烈に体験したからこそ、触れること、感じること、食べること、聞くこと、まぐあうことの、豊かさ、素晴らしさを実感できた。

この地球に転生をくり返しながら、わたし達の魂は、心の痛みを知った。
憎しみ、ねたみ、そねみ、優越感、劣等感、不安、さびしさ、孤独、絶望、etc…。
けれどこうした「心の痛み」を強烈に体験したからこそ、その真逆にある、愛すること、分かち合うこと、応援、いたわり、思いやり、信頼、感謝、希望、こうした感情の、途方もない豊かさを実感できた。

恐れと愛、両者を体得する事で初めて、「真の愛」を知ることができたワケですね。

つまり何が言いたいかというと。過去は、わたし達の土台。肉体と心こそが、わたし達の土台ってこと。この両者をどこまでも慈しみ、ケアしてあげることで、初めて純粋な意図が生まれるんです。

内側に強烈な憎しみがあり続ければ(←ここ大事)、どんなに美辞麗句を並べて意図したところで、憎しみいっぱいの現実が現れてしまう。

内側に孤独と絶望があり続ければ(←ここ大事)、どれほど美しい言葉で、何かを願ったって、孤独と絶望の現実が現れてしまう。

「続ければ」がなんで大事かって言うと。継続された感情が現実化するから。パッと湧いた憎しみ、パッと湧いた孤独感は、その感情と向き合うことで消化されて、現実に反映されにくくなる

たとえ素晴らしい言葉で意図しても、現実に反映されるのは、心なんですよね。

世界は、確かに仮想現実が盛んになっていくでしょう。その結果、肉体や心はおろそかになりやすいかもしれません。

けれど、これってたぶん、転生を繰り返した魂たちの「やり残した分離体験」なんだと思うんです。

過去世のどこかで、あまりにも受け入れがたい現実があった。肉体の感覚を、麻痺させずにはおれないほど辛かった。自分の心と身体を、分断せずにはおれないほど過酷だった。

そんな風に苦しんだ過去世があったからこそ、そこを一度、通過する必要がある。つまり、前振りとしての仮想現実体験があり、そこから肉体をレスキューする、ハートを助け出し慈しむ、そんな第二ステージへと繋がっているんだと思います。

冥王星は「集団性」と言うテーマがあるから、これをみんなでやっていく。
それほどわたし達は、過去世に辛い転生を繰り返したということ。でも同時に、みずがめ座には「人類の進化成長」「原点回帰」と言うテーマも含んでいるから。

みんなで力を合わせながら、肉体、心と言う原点に立ち返り、共に成長していくんだと思う。そんな2000年間がもう既に始まっていて、冥王星は、びっくりするくらいの激しさで、わたし達の背中を押していくんでしょうね。

楽しみでもあり、ちょっぴりガクブルでもある、そんな風の時代が、いよいよ本格的に始まろうとしています。

「冥王星」が「みずがめ座」に滞在するのは、2023年3月24日から2024年6月11日。そこから逆行によりやぎ座へ戻ったあと、2024年1月21日から2024年9月2日にみずがめ座に在、やぎ座への逆行を重ねて2024年11月20日にみずがめ座へ移った後は、2043年3月9日まで同座し続けます。
 
 

 

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*photo by トッシイさん