占星術よくある質問

2019年4月にスタートした モッくまくんのオンライン占星術講座。zoomでのライブクラスで受講生さんから、各種たくさんのご質問を頂戴しました!特に、本書『モッくんの星のレッスン』に載っていないことがらを、まとめてみました。

□目次 : 

1.占星術あらまし

1-1 月はお年寄りでも一番大事?

1-2 承認欲求は月の原初的欲求でしょうか?

  1-3 月のワークの「感じ尽くす」「深堀りする」の工程に行き詰まった場合は?

2.天体

2-1 使う天体の優先順位はありますか?

2-2 社会天体を使いたい。個人天体の対向サインにあるのだけど?

2-3 冥王星のポジティブパターンもう少し具体的な言葉かほしい

    2-4 てんびん座の月の傾向?主観・客観の切り離しが難しい。

      2-5 5度前ルールは、天体とサインも当てはまりますか?

3.12サイン

3-1「投影しやすいサイン」はありますか?

3-2 空のサインは放っておいてよいの?

3-3 活動宮の蟹座と天秤座がピンとこない。

3-4「対抗のサインに飛ぶ」は自動で起こる?

4.ハウス

4-1 本書 P134 のハウスの文型は、年齢や成長段階に関係ある?

4-2 ハウスの5度前ルールについて

4-3 カルミネート(一番高い所にある星)の天体はホロスコープ読む時大事ですか?

5.アスペクト

5-1 隣の天体なら、上位の天体にも影響する?

5-2 複合アスペクトの一部に感受点(ASCやMCなど)も含まれますか?

5-3「天体を使う」とは、アスペクトに関係なく?

5-4 土星をどう使う?ノーアスペクトで、個人天体にからんでいないのですが…

5-5 木星のスクエア90度の文型「~歯止めをかける」イメージしずらいのですが..

5-6 アスペクト角度の計算の仕方

5-7 グランドクロスに感受点が含まれる場合の影響を受ける順番

5-8  90度と180度 結局どっちがハード?

 

6.星の使い方

6-1 どの星を「使われた」かの判断は?

6-2「男性星を相手に使われる」というのは、基本的に生物学上の男性に使われるとい  うことでしょうか?

7.その他(二重円・小天体など)

7-1 天体のないハウス、サインの影響が見られるのだけど

7-2 ネータルとトランシットチャートの二重円のアスペクトの読み方

 

 

 

1.占星術あらまし
 

1- 1 月はお年寄りでも一番大事?

月は男性にも女性にもとても大事というお話でしたが、年齢的にはどうなんでしょうか。赤ちゃん、子ども期成年そして老人期まで一番大切なんでしょうか。

ある意味ではYESです。
年を重ねるごとに、自分との向き合いが進めば、幼少期の傷やトラウマは解消され、月は非常に安定しているものです。
 
が、現代社会では「自分自身」「感情を感じること」が後回しにされる傾向が強いため、お年寄りでも「月が癒えていない」方は非常に多いです。
そのため、多くのお年寄りにとって、「月を最も大切にするべき」タームであることは良くあることなのです。
 
ただし、もしお年寄りが、月を完全に癒していた場合。優先順位は別の天体となるケースもあるでしょう。文責 木星
 
 
 
1- 2 承認欲求は月の原初的欲求でしょうか?
 

誰かに認めて欲しいという強い欲求は、月が癒えていないときに起こる心の反応です。
ただし、「強い欲求」と言うのがポイント。
 
「認めて欲しい!」と思い、実際にさほど評価されなかった場合に、くよくよしない、すぐ忘れるといった反応であれば、それは獅子座的な無邪気な承認欲求と言えます。
 
強すぎない。無邪気。結局は承認されようが、されまいが、意欲に影響がない。
 
こうした特徴を持つ承認欲求であれば、おそらくは誰もに存在するでしょう。文責 木星
 

 

1- 3 月のワークで「感じ尽くす」「深堀りする」工程に行き詰まった場合はどうしたらいい?
 
私は月が魚座だからか、人の感情(どちらかというとネガティブな方)に敏感です。
特に戦争系(理不尽な死)が苦手で、例えばニュースで知る他者の悲報を知ると、重苦しい気分になりました。何時間も他のことが手につかないというわけではありませんが、この感覚がとても嫌で、なるべく情報に触れないようにしているのですが、情報の一端を目にしてしまうとつい詳細まで見てしまい、後悔します。
重苦しく悲しい気持ちを感じ続けても、どこまでも落ちていくだけな、抜け出せない感覚で、行き詰ってしまっていますがこの場合どのようにしたらよいでしょうか。
 
 

魚座の強い方は、感受性が強く、相手の感情と自分の感情を分離することが苦手であることも多いです。(特に月が魚座の方)

この時、気持ちの細かい違いを「書き出す」と言うことが、役立ちます。

感情を書き出すことは、ごちゃごちゃだった感情を、「分けていく」作業です。「分ける」は「分かる」。
自分の感情の出どころを知るだけで、すっきりすることも多いんですね。

そして…。
ここからは該当すると感じる場合と、しないと感じる場合があります。
どちらでも、あなたの心地の良い方を尊重してくださいね。

他者のことに胸を痛める。その後、その感情がずっと続く場合(数分後には忘れている場合は該当しない)、実は自分の幼い頃の感情が、置いてきぼりになっているケースがあります。

ご両親との関係性。あの日あの時、お父さんから、お母さんから言われた言葉。

実はその関係性や言葉に深く傷ついていて、その傷が、他者の痛みを聞いたときに、連動してうずくんです。

この場合、他者のことをいたわる重苦しい気持ちを、深く感じてもなかなか解消されません。

なぜなら、あなたの月が本当に感じて欲しい感情が、別の場所にあるからです。

こう聞いて、思い当たるフシはあるでしょうか。
ピンとこないと感じたでしょうか。
いずれにせよ、このアドバイスを頭の片隅にひっかけておいてください。ダイレクトではないかもしれかせんが、ヒントになるように感じます。   文責 木星

 

2.天体

2- 1 使う天体の優先順位はありますか?

使いやすいのは個人天体と説明がありましたが、いずれも等しく使うことを意識するのかよいでしょうか。
 

あります。
まずは月。そして個人天体から順に使うことです。「いずれも等しく使う」とは、土星、天王星あたりまで使ったうえでの、最終段階であり、初期は意識しすぎないこと。まずは月、水星、金星と、順に個人天体から使って生きましょう。またわたくし木星がお勧めする手法で、「月と太陽」を交互に繰り返し使う方法もあります。ある意味では最も省エネで、早い成長を遂げる使い方と言えるでしょう。文責 木星
 
 
 
2- 2 社会天体を使いたい。個人天体の対向サインにあるのだけれど?
 
個人天体の対向サインに社会天体がある場合、個人天体を意識することで、結果として対向サインの社会天体も成長することになるのでしょうか。
 

可能性はあります。
が、個人天体とアスペクトを組んでいない限り、さほどの影響はありません。
まずは、意識して「月・太陽」を使い、順当に「太陽・土星」へと移ることで、次第にトランスサタニアンまで「使える」ようになっていきます。文責 木星
 
 
 
 
2- 3 冥王星のポジティブパターンをもう少し具体的に知りたい
 
アスペクト組んでて最初は大変だけど後々例えば土星なら具現化する力とか海王星なら愛の基づくインスピレーションなど想像できるのですが冥王星は0か100だと…
スゴイパワー出せるとかうまく行くまで諦めないとか魂の底力とか…こんな感じでいいんでしょうか?
 
 
冥王星は、資料にもあるように「0か100」を示す天体です。
このことから、「人生の中で一度リセットをすることで、大きな力を発揮する分野」を示すとも言われています。
それは、冥王星のあるサインで表れやすいですし、一人ひとり個別で見るならば、やはりハウスのテーマで表れやすいでしょう。
リセットと言っても、記憶に残るようなインパクトのある出来事が、必ずしも起こるとは限りません。
冥王星は、魂のリセットボタンであり「過去世から引き継いだ大きなテーマで、魂を浄化する必要がある」場所に配置されます。(また、冥王星がアスペクトを組んでいる天体にも、人生のどこかで、強烈な浄化のタイミングがある、とも言えます。)

たとえば、あなたの場合。冥王星が乙女座4ハウスないし5ハウスの中間的な場所にありますね。(5度前ルール採用)

家庭において、強烈な浄化を経験し、その痛みをとことん味わうことで、魂レベルで進化成長を遂げるかもしれません。
また5ハウスにもかかっているので、「自己表現」というものに、一度とことん向き合うことで、自覚していなかった巨大なテーマが見えてくるかもしれません。

これは、わたし達人間の一般的な意識では、「ネガティブ」と感じられる出来事の可能性も高いですが…。トランスサタニアンは宇宙視点。激しい人生の痛みや、闇との向き合いから、魂レベルの学びのチャンスを与えられたとも言えます。
トランスサタニアンのポジティブパターン(とくに、冥王星)は、わたし達人間の意識では、理解しにくいかもしれません。けれどこの課題を超えた時に、「家庭に関しては一点のくもりもなく、向き合い愛した!」「創造的活動に関しては、逃げることなくやりきった!」と言う、他には代えがたい充実感を味わうはずです。

亡くなった後に天国に戻って、「今回の人生、一番大きなヤマをやりきったね!」と神様から太鼓判を押されるイメージです。
これが冥王星のポジティブパターンの、大きな一面です。

 
また、冥王星とアスペクトをくむ天体は、再生力が強いとも言われています。例えば月と冥王星がアスペクトをくむ場合、人生のどこかで非常に激しいインパクトが、心か肉体に訪れる可能性は高いですが…。不屈の精神力で復活を果たす力が、秘められているとも言えるのです。
冥王星に関しては、今わたしも「自分の人生で使う」ことを意識しながら、定義の再確認をしています。今後も新しい気づきがあるかもしれません。
いずれはmoccuma.netの「訂正と補足」の冥王星覧に、書き記していく予定です。 文責 木星
 
 
2- 4 てんびん座の月の傾向?主観・客観の切り離しが難しい。
天秤座の月について。天秤座の傾向、「調和を取ろうとする、客観と主観をどちらも大切にしようとする」というところで、主観がきちんとクリアな安定した状態でないと、客観視する目も曇ってしまい調和⇄混沌とする。
という感じかなと思います。
でも、ポジティブパターンで月を満たす、天秤座の月を考えると調和、パートナーシップなどのキーワードが、出てきてちょっと混乱してしまいます。。
 
 
その辺りが、風・土のサインに月がある人達の難しさですね。
とくに天秤座、双子座は、他者が気になるため「自分の本音」と他者が切り離せないと感じやすいです。

けれど、まずは自分のハートを感じること。「そこから、他者とどうかかわる?」と言う二段階stepがあると考えるとよいでしょう。

一つシェアをすると…。
講座の後半に出てきますが、月・太陽・土星・冥王星を感じる瞑想がありますね。あのなかで、月だけをじっくりと感じてみるのも良いのです。
ただ、内側にある、と感じる。
身体の中心を意識し、そこにある月を味わっていきます。
呼吸も、深く行っていきましょう。

心が落ち着いて、リラックスできたと感じたら。
「あなたの本当の願いはなんですか?」
と、内なる月に問うてみてください。
そこで、もしかしたら「月の願い」が出てくるかもしれません。

あなたはかなり自分との向き合いが進んでいるので、意外にすんなりと感じられる可能性があります。

むずかしいようなら、毎朝、内なる月を体の中心に感じてみて下さい。
そして、全身を自分の月のエネルギーで満たすイメージも加えていきましょう。
(これは友人のアリエル有輝ちゃんが推奨する手法ですが、とても効果的です)

これを重ねて行っていくと、次第に月の根源的な願いが感じられはじめるでしょう。わたしは毎日この時間をとっています。
とくに、風、土のサインに月がある方にはオススメです。
自分の主観、個人の根っこの願いにたどり着けるはずです。  文責 木星

 
 
2- 5 5度前ルールは、天体とサインも当てはまりますか?
わたしの土星は蟹座の28.2度にあります。5度前ルールを採用すると、次の獅子座にあることになりますか?
 
 
天体に関しては、5度前ルールは適応されません。
5度前ルールが適用されるのは、ハウスカスプのみです。したがって、土星は蟹座在と考えましょう。
 
ただ、土星は間違いなく蟹座なのですが、サインの後半度数、25~28度あたりから徐々に、次の獅子座の要素も含むという説があります。
 
ただし、29度のみ別で、「そのサインの総決算」と言う意味を持つため、ザ・蟹座の質が表れると言われています。あなたの土星は28度台ですが、補足としてお伝えしておきますね。  文責 木星
 
 
 
3.12サイン
 
 
3-1 「投影しやすいサイン」はありますか?
サイン6の動画で、天秤座の質が強く出てる人は、鏡のように、自分の未熟な部分を持った人と遭遇したり、自己を投影するような人と出会いやすいとありましたが、他のサインでも、自分の未熟さなどを反映するような象徴的なこと、もしくは、そのようなことが、わかりやすく起こることってありますか?
 
投影」はすべての方に起こりますが、天秤座、7ハウスに天体が多い人以外にも、例えば魚座、牡羊座に天体が集まっている人は「シンクロ」が起きやすいと言えます。
 
「外で起きている事」と「内で起きている事」が一致しやすい。魚座はあの世へと向かうサイン。牡羊座はあの世からこの世へ飛び出したばかりのサイン。いずれも「個」がぼやけ、全体性との繋がりが強いため、外での出来事が、「=(イコール)自分」となりやすいのです。
 
また、海王星が個人天体、とくに月などにアスペクトを組む場合は、やはり魚座的なシンクロニシティが多くなります。これはどちらかと言うと、不思議体験的な学びとなるでしょう。文責 木星
 
 
 
 
3- 2 空のサインは放っておいてよいの?
12サインは成長のプロセスを示すとされていますが、天体のあるサインに特化して成長・活用させることが、その人自身の成長を促すのでしょうか。
その場合、天体のないサインの質は、成長への配慮はとくに必要がないのですか?
 
 
まずは、放っておいてかまいません。
空のサインを全て使って行こうとすると、結局、天体のあるサインをおざなりにしやすくなるためです。まずは個人天体、次に、個人天体の入っているサインを意識し、使うことです。
例えば、さそり座のみに、月から火星までが入っていた場合も、この順序です。
次第にさそり座が極まっていきますから、「現時点で、やりきった」と感じたら、さそり座のバックサイン、天秤座に手を伸ばし、天秤座が使え始めたと感じたら、対向の牡牛座、次の射手座と、サインの4エレメントを使っていきます。
 
また方法としては、例えば木星が、さそり座とはまったく異なるサイン、例えば双子座などにあった場合、月から火星までを使い切った後、バックサインのてんびん座ではなく、木星の双子座にチャレンジする、といった方法もあります。文責 木星
 
 
 
3-3 活動宮の蟹座と天秤座がピンとこない。
私は活動宮と柔軟宮の違いがどうもよくわからない。特に活動宮がわからない。中でも水と風とが活動してるってどういうこと?てなります。
 
 
活動形態の、個々のサインの特色については『モッくまくんの星のレッスン』P155~157 にも、違いが簡易に書かれているので参照ください。
とは言え、活動形態は「天秤座の活動宮とは?」「獅子座の不動宮とは?」と、単独で理解しようとすると難しく感じます。
 
活動宮に天体が多く集まる人は、「今までやってきたことを中断し、新たなことを始める」ときが、
不動宮に天体が多く集まる人は、「じっくり腰を落ち着けて、何かにとりくんでいる」ときが、
柔軟宮に天体が多く集まる人は、「人の要望や環境の変化に合わせて、対応し、動いている」ときが、
一番イキイキしやすく、生きるのが楽であると、大枠でとらえましょう。
 
活動形態とは、「エネルギーの回し方」なのです。
言語化するよりは、視覚化して、イメージで理解することをお勧めします。
 
 
 
簡単に図解を説明すると…。

エレメント
火は上へ
地は中へ
風は横へ
水は下へ


活動形態
活動宮 = 関心のある方向へ向かう
不動宮 = じっくり一つのことに取り込む
柔軟宮 = 相手ありきで動く

 
 
この二つの掛け合わで生まれる、「エネルギーの回し方」それを視覚化したものです。一つ一つのカードをじっくりと見て、言葉よりはイメージで、インプットしてみましょう。文責 木星
 
 
 
3-4 「対向のサインに飛ぶ」は自動で起こる?  
「対抗の星座に飛ぶ」のは自分のサインをやり切ったら自動に起こるのでしょうか?
それは他者にもわかる魅力につながるのでしょうか? 
 
 

前提として、対向よりは、一つ前のサインを使うことをお伝えしておきますね。
稀に、そのサインをやりきったら一つ前のサイン、あるいは対向のサインに、知らぬ間に意識が向いていることはあります。
が、やはりある程度は意識することをお勧めします。天体が入っているサインをやり切ったのちに、他サインへと手を伸ばした場合、他者にも、魅力となって映るはずです。文責 木星
 
 
 
 
 
 
4.ハウス
 
4-1 本書 P134 のハウスの文型は、年齢や成長段階に関係ある?
 
「わたしは □□では はじめは□□ますが、だんだん□□になっていきます」この文型が示すのは、ある物事や人物に対してのパターンであって、自分の年齢や成長のステージに応じた物事のとらえ方や振る舞い方の変化ではない?
 
 

まず原則として、そのハウスに与えるサインの影響は、そのハウスの始まりのサインであることを覚えておきましょう。

ただし、ハウスの後半サインに多く天体があれば、意識がそのサインに向くため、後半サインのエネルギーの方が強く感じる場合もあるでしょう。

以上の前提を踏まえたうえでお答えすると…。年齢や成長のステージに関係なく、始まりのサインの影響がそのハウスにはあると言えます。

また傾向として、そのハウスで多く活動を行ってきた場合、

(たとえば、家庭で両親との向き合いをがっつりするとか→4ハウスで活動する勤勉に修行チックな労働を頑張ってきたとか→6ハウスで活動する)

そのハウスでは、前半サインより、後半サインのが、強く感じられる場合があるようです。文責 木星

 

4-2 ハウスの5度前ルールについて

私の場合、ほとんどのカスプが25度以降にあるので、各ハウスは次のサインの影響を受けていると考えられますか?

 

いいえ。

ハウスの5度前ルールは、原則として、天体のみに該当します。

例えば、あなたの5ハウスが水瓶座の27度から始まっていたとして。「5ハウスは、水瓶座の次の魚座からスタートしている」とは考えません。

5ハウスは、水瓶座始まりです。

ただ、例えば、土星が水瓶座の26度にあった場合、土星は4ハウスではなく、5ハウスに在していると考えます。

つまり、5度前ルールとは、天体のみに当てはまるルールなのです。文責 木星

 

 

4-3 カルミネート(一番高い所にある星)の天体はホロスコープ読む時大事ですか?

その通りです。MCの前後5度あたりにある天体は、自己表現をして生きる人にとって、大きな影響をもたらします。占星術家のなかには、MCの8度ほど前、つまりはほぼ9ハウスにある天体でも、重要と見る人もいます。

たとえば、MC前後に土星があれば、何かの権威となることが、一つの人生の目標となるでしょう。MC前後に月があれば、大衆の声に耳を澄ます感度を持ち続けることが、社会で活躍するカギになるかもしれません。

また、アセンダントの前後5~10度にある天体もまた、その人の個性に強く影響していきます。

MC前後の天体が「人生の目標」や「社会の顔」としての役割を表すとするなら。アセンダント前後にある天体は、その人の「本質」、「生まれてきた目的」などに影響すると言えます。

例えば金星がアセンダント前後にあれば、「美」と言うものが人生のひらめきの核となっていたり。冥王星が前後にあれば、この世に生まれてきたことそのものに、強烈な課題を感じることもあるでしょう。

また、IC、ディセンダントの5度前後に天体がある場合も、それぞれのハウスに即した意味をもたらします。

例えば、天王星がICにピッタリとついていれば、破天荒な親すぎて、幼少期は孤独や疎外感を感じたり。そうした幼少期の傷を見つめ、癒す中で、今度は自分自身が、社会の常識にしばられない独立心旺盛な家族形態を形成したり。

ディセンダント前後5度のあたりに天体があれば、その天体が象徴する人物に遭遇するなかで、「自分の在り方を見直す」、「人生の方向転換をする」、といったことが起こるでしょう。

基本的に、MC・IC・アセンダント・ディセンダントのカスプに近い天体、とくにぴったりとくっついている天体は、この4つのハウスに強い影響を与え、人生に大きなテーマとして迫ってきます。

文責 木星

 
 
 
 
 
 

5.アスペクト

5-1 隣の天体なら、上位の天体にも影響する?

 

アスペクト1の講座後半で、水星蟹座と月獅子座を例に、
隣同士の天体は逆方向にも影響するというお話がありましたが、
これはアスペクトの関係にある天体同士のことですよね?
例にあげた水星と月は合または30度のアスペクトを組んでいるということになりますか。

その通りです。
アスペクトのルールとして、「上位天体は下位天体に影響し、その逆はない。」と言うものがありますが、隣の天体は下位もまた上位の天体に、影響している印象を与える場合があります。文責 木星

 

 

 

5-2 複合アスペクトの一部に感受点(ASCやMCなど)も含まれますか?

私のチャートでは、ASCとMCが90度のアスペクトのような関係にあるのですが、
天体がなくても(太陽とMCが合?)、ICとDESも含む4つの点がグランドクロスを組むとみなされますか。
木星さんのグランドクロスにASCがあると仰っていたので、もしかしたら?と思いまして。

 

西洋占星術家の中には「アセンダント、ディセンダント、MC、ICは、複合アスペクトに加えない」と考える方もいます。けれど、わたくし木星を含め、一部の占星術家は、こうした感受点も、複合アスペクトに該当すると判断しています。
 
その場合、アセンダント、MC、土星、金星といったように、感受点を二つ以上含み、複合アスペクトと読むことはありません。
 
アセンダント、ディセンダント、MC、ICのどれか一つを含み、他は天体で構成されている場合のみ、複合アスペクトとして成立すると考えましょう。
 
特に、アセンダントはその人の「初期衝動」を司るため、あらゆる発想や興味関心の、元の火種です。
複合アスペクトとして読む際、最も重要度の高い感受点と言えるでしょう。文責 木星
 
 
 

5-3 「天体を使う」とは、アスペクトに関係なく?

クラスのなかでたびたび教えていただいた、天体の使い方(シンプルに太陽と月を交互に使う、土星まで起こすなどなど)は、
アスペクトの有無は(もしかしたらサインやハウスも?)関係なく、その天体の専門性を意識して使うということで問題ないですか?

 
その通りです。アスペクトに関係なく、常時使っていくことが大切です。とくに、「(もしかしたらサインやハウスも?)関係なく」という視点は非常に重要です。
 
例えば…。わたし達の土台となる月が、水瓶座や山羊座など後半のサインにあった場合。サインの性質上、「大人」であることに価値観を持つために、「自分を後回しにすること、感じるより客観視すること」は「仕方ない」と考えられてしまいがちです。
しかしこうした発想は、月を使う、つまりは月を癒す際に役立ちません。
「山羊座だからこういうもの」「水瓶座なら、そのままでいい」と「サイン×月」の型にはめ込まず、まずは月の本質である「どこまでもわがままに自分を愛し、優先すること」が大切な作業となります。
 
その際、サインをはずし、天体の本質を活かすことが重要です。
サイン、ハウスに関係なく、天体を使う発想は、欠かせないのです。文責 木星
 
 
 
5-4 土星をどう使う?ノーアスペクトで、個人天体にからんでいないのですが…
 
ノーアスぺクトだったり個人天体に、絡んでない星は使いづらいと思うのですが内面で回して行けば使えるようになりますか?私の場合土星がそうです。
 
 

その通りです。
とくに土星の場合は、内面で使うことは非常に大切です。
また、「月と太陽を交互に使う」こともポイントです。
月と太陽を交互に、いずれも擦り切れるまで使うのです。
現段階での、月の癒しをやりつくした」と感じるとき、人はしばらくゆっくり休むか、何か外側に発信・表現をしたくなるものです。後者が「太陽を使う」ことであり、それをしばらくとことんやる。するとまた、今までは気づかなかったトラウマやメンタルブロックが見つかるんですね。
ある意味では、「現段階での、月の癒しをやりつくした」と感じたのちに、内側から湧いてきた表現の欲求を後回しにしたり、恐れから諦めてしまうと、第二の癒しのタームはやってこず、変化や成長が非常にスローになるのです。
 
だからこそ、「ある程度月が癒えた」と思ったときに、太陽を使うことを、意識するのが大事なのです。
太陽以降は、自分で意図して動かなければ、開きにくいことを忘れないで。
 
この月と太陽の繰り返しは、次第に水星や金星を呼び覚まし、火星、木星も「使いたくなる」瞬間が訪れる。
そして、とことん月と太陽の循環をやりきったとき、「土星が開いた!」と思えるような出来事が、内外で起こるでしょう。
この瞬間は、感動的な場合が多く、「土星を使うとはこういうことか…」と感慨深い思いを抱くかもしれません。私見では、月の癒しの後、太陽は意識し、恐れを超えて使う必要がありますが、「月と太陽」の循環以降、土星が目覚めるあたりから、「頑張る」感覚はほとんどなくなっていきます。
「月と太陽」を回し始め、やりきると「太陽と土星」を回すタームへと移り、これをやりきると突然、冥王星が目覚めていきます。そうなったときには「土星と冥王星」を回すタームへと入っていくのです。ただしどのタームへ移っても「月と太陽」の循環を終了することはありません。文責 木星
 
 
 
 
5- 5 木星のスクエア90度の文型「~歯止めをかける」のイメージがしずらいのですが…
 

本書のスクエア90度の文型9は「~過剰にあおる」、と「~に歯止めをかける」の2パターンありますが、前者の場合は、「過剰に広がる」などイメージしやすいのですが、後者の文型パターンにも当てはまるケースはあるのですか?

基本、その人のホロスコープをみないと分からない部分もありますが、確かに、木星だと「~歯止めをかける」っていう文型パターンはイメージしずらいかもしれませんね。

木星の場合、「~過剰にあおる」の文型パターンに当てはめることが、圧倒的多いと思います。よって、木星が入るスクエア90度の文型は、「~過剰にあおる」を採用していただいて、ほぼほぼ問題ないです。文責 木星

 
 
 
5- 6 アスペクト角度の計算の仕方
 
アスペクトってどうやって計算するかいまいちわかっていません。サイトだと勝手に出てきますが、盤をみただけではすっとわからず、30度ずつ足してなんとなくかなー?としかわかりません。
 
 
基本的には、面倒な計算ツールが不要な、ホロスコープサイトを活用するのが一番手っ取り早いです。

まだモッくまのホロスコープサイトがそこまで充実していないので、天体記号のホロスコープサイトで使いやすいものを見つけるとよいでしょう。フリーのものがたくさん出ています。

ただ、もしどうしても目算でチェックしたいなら…。
わたしがよくやるのは、例えば太陽が天秤座15度にあるとして。
ざっと、ほかの天体を見渡し、各サインの15度周辺にあるものをチェックします。
たとえば、土星が牡牛座16度にあったら、例え150度のアスペクト線がなくても、太陽と150度を組んでいることになりますね?

なので、ざっと同じ度数辺りにある天体を、チェックするだけで、だいぶ見こぼしが無くなると思います。

45度とか、135度とか、同じ度数の天体角度に当てはまらない場合は、度数を数えるしかありません。文責 木星

 
5- 7 グランドクロスに感受点が含まれる場合の影響を受ける順番
 
グランドクロスの4つの天体のうち、一つが感受点の場合、影響を受ける順番は?
 
基本的には、 上位天体から順に感受点へ流れ込むこととなります。
例えば 海王星→土星→水星 →感受点 と言うふうに流れる。
 
ただしアセンダントは
1.初期衝動
2.この世に生まれる(在り方) を司るため
その流れが次の行動のきっかけとなります。
 
活動宮なら 次のスタートアップのきっかけに。
柔軟宮なら 次の縁、次の状況の変化のきっかけに。
不動宮なら 経験とともに積み上げられていく、自分の在り方に、じわっと影響する といった流れです。
 
この辺りは、 数読むことで、だんだんピンとくるようになってきます。
クライアントの状況を聞き取り、イメージを膨らませて行ってください。

文責 木星

 
5- 8 90度と180度 結局どっちがハード?
 

アスペクトは、45°、90°、180°の順でハードになると、別の占星術家の先生から聞きました。木星さんの講座では、なぜ、45°、180°、90°(90°が一番ハード)なのですか?

 

たしかに、90度と180度は微妙な違いですね。とくにトランシットの星の影響は180度の方が強いという印象です。ネータルに関しては、この両者は同じくハード、と言う感じで、ご理解くださいませ!

ただ基本的には、90度が最もハードであり、その次が180度、そしてその次が45度です。

90度は女サインと男サインが、互いに横槍を入れる関係性、180度は、女サイン同士、男サイン同士が向き合った関係性、というところに着目しています。
角度だけを見れば、90度より180度の方が真向いからストレートにやってくる「激しさ」があるんですよね。

上位の天体に、にらまれ動けないような感覚です。

一方、その激しさは、90度はやや弱まるものの、ここには、女サインと男サイン同士の「相いれなさ」が加わる。「激しさはやや弱まるものの、理解できない葛藤がついて回る」と言う意味で、90度を180度より、ややハードと定義しました。
天体の角度か、サインの質か、どちらに着目したかの違いと考えてください。
文責 木星

 
 
 
6.星の使い方
 
 
 
6- 1 どの星を「使われた」かの、判断は?
星を「使われた」時に、一体どの星を使われたかを判断するのか教えてください。
 
小さなモヤモヤ、小さな苛立ちが、日常の経験として幾度も起こった時。四六時中、「わたしのどの星が使われた?」とチェックする必要はありません。
けれど、「あれ…このモヤモヤ感、昨日も妹と電話してて感じたぞ」「このいら立ち、三日前にパートナーにも感じたぞ」と言ったように、同じような感情のゆらめきが、複数回続いたら、ぜひ「どの星を使われている?」と点検してみてください。
 
 その際、モヤモヤした相手・事柄(星は人以外にも使われます)が、どんな様子だったかを、箇条書きしましょう。
 
「子どものような理屈」「感情的」「無責任」「わがまま」そんなキーワードが並んだら、月を連想しませんか?
「ぼんやり」「ドラック」「不思議な出来事」「自分のテリトリーに異物が混入する」などのキーワードが並べば、海王星を連想できると思います。そんな風に、「キーワードを並べて当たりをつける」がポイントです。第6章「星の使い方」ライブクラス1・2でも簡単に取り上げています。
文責 木星
 

                                                                                                                                                        

6- 2「男性星を相手に使われる」というのは、生物学上の男性に使われるということでしょうか?

「男性星を使われる」「女性星を使われる」っていうのは、生物学上の男性、女性に限った相手から使われるということでしょうか?

                       

自分自身のパートナーとの話し合いやケンカから、内なる男女の言い分が分かる、という前提があるわけですが…。

ごくまれに、男っぽい女性の友達に、「内なる男性性を使われる」と言うことは、あるかもしれません。(逆もしかり)

現代は、身体が男であり女であっても。心は女性であったり、男性であったり、また両者の性が混在していたりと、セクシャリティは人それぞれであることが、分かってきました。

そのため、相手が男性的な質を持っているか、女性的な質を持っているかで、判断するべきでしょう。身体部位の男・女は二の次と言えます。

文責 木星

 
 
 
 
7.その他(二重円、小天体など)
 
 
7- 1 天体のないハウス、サインの影響があると見えるだけど。

わたしの出生図のさそり座、8ハウスは空っぽなので、関係ない、影響ないと思い込んでいたので、リーディングではさそり座はほぼノーチェックでした。

で、なぜさそり座的なんだろう??と、ホロスコープを見直してみましたら、原因はASCの下にくっついている冥王星しか考えられませんでした。
太陽の発達年齢域のことなので、太陽に冥王星が影響している感じなのですが、冥王星と太陽のアスペクトは無いので、???という感じです。

 
第6章「星の使い方」ライブクラス1で、回答しています。
あなたが20代後半のこの時期、トランシットの冥王星がネータルチャートの太陽が180度を組んでいます。ネータルチャートとトランシットチャートの二つのホロスコープを重ねたものを「二重円」と言い、こちらについて、第6章「星の使い方」ライブクラス1にて、簡単に解説しています。
文責 木星
 
 
 
 
7-2 ネータルとトランシットの二重円のアスペクトの読み方
ネータルとトランシットチャートの二重円のアスペクトの読み方は、本書に載っているネータルチャートでのアスペクトの読み方と同じように文型に沿って読んだ方がいいでしょうか?それとも二重円ならではのアスペクトの読み方があるのでしょうか?
 
 

なかなか鋭い質問です。もしあなたが、日常的に星を使っていなければ。あるいは過去の二重円を調べたくて、当時は星を使う発想がなかったならば。

「90度 □□に □□が はどめをかける。/過剰にあおる」や「180度 □□の要求に □□が答え続ける」などの文型が役立つでしょう。
 
けれど、トランシットの影響は、ネータルチャートを日常的に使いこなす中で、次第に「ハードと感じる」ことは無くなっていきます。それは人生のヒントとして、新たな可能性の知らせとして、やってくるのです。そのため、日常的に星を使っているのなら、「□□は □□に 影響する」と言う大枠の文型に当てはめ、自らに起こっていることを、幅広く、型にはめることなく感じてみることをお勧めします。 文責 木星
 
 

                                               

                       

       

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