【木星が魚座へ】 〜ゴマ粒みたいな「ゆるせなさ」をゆるす〜

 
木星が魚座に入るって、冥王星や土星の星イベント以上にパワフルだと思う。ある意味ね。
 
魚座と共にある海王星と木星が、手をつなぐ。
 
拡大×拡大
受容× 受容
 
例えて言うなら、
幾万体のマリア像に囲まれた感じ。
 
優しい眼差しをたたえた一体のマリア像なら、そりゃ安らぐよね。
でももし、そのマリア像が幾千幾万と増え続け、四方から絶え間なく微笑みかけてきたら、さすがにぞっとしそうでしょ?笑
 
木星の魚座入りって、まさにこんな感じ。
でも実は、私たちがぞっとするのは、マリア像たちに見透かされている自分の中の、小さな小さな「ゆるせなさ」だ。
 
あらゆる「ねばべき」を手放し、あらゆることを自他にゆるし、今日までやってきて、最後の最後に残っているゴマ粒みたいなゆるせなさ。
 
実はこれは、たいてい月星座に関係している。
例えばね。
 
月が
◉おひつじ座・しし座・いて座
火のグループにある人は。
特別であることを、カリスマ性を、リーダーシップを、不断の努力を…。
諦めた自分はゆるせない。
とか。
 
◉おうし座・乙女座・やぎ座
土のグループにある人は。
役立たない、生産性を持たない、稼げない、価値を産めない…。そんな自分だけはゆるせない。
とかね。
 
◉双子座・てんびん座・みずがめ座
風のグループは。
全体性とその調和を大事にしたい。だから他者に迷惑をかけること。それによって自分の評価を下げること。
これだけはゆるせない。
とか。
 
◉かに座・さそり座・魚座
水のグループは。
愛すべき人を愛せないこと。愛して欲しい人に愛されないこと。
こんな自分がゆるせない。
とかさ。
 
これはただの例で、当てはまらない人もいるだろうけど。
最後に残った「ゆるせなさ」をじっと凝視していくと、案外、月星座が持っているテーマと深く関係しているんだよね。
 
この辺を、前後左右、全方位的に「ここにまだ、あなたのゆるせなさが、ありますよ。私たちはそんなあなたを、ゆるしていますよ」
魚座の木星はじわじわ語りかけてくる。
 
もしあなたが。
「何か役立たなければ私の存在価値はない」
この「ゆるせなさ」を持つならば。
経済的に、肉体的に、メンタル的に、どんどんどんどん誰の「役にもたたなく」なっていくかもしれない。
 
「愛されない私に価値はない」
この「ゆるせなさ」を持つ人なら。
大切な人の愛情を、失ってしまうかもしれない。
 
「特別でなければ価値は無い」
こいつをにぎる人なら。
平凡であることを、井の中の蛙であることを、まざまざと見せつけられるかもしれない。
 
残酷に感じるだろうか。
でも想像してみてほしい。
 
その体験から、あなたの中にほんのわずかに残った「ゆるせなさ」を抱きしめ、愛し、身のうちに溶け込ませたとき。
 
あなたの内なる世界で何が起こるかを。
 
 
きっとあなたは、
「ゆるせなさ」の中に、もう立っていない。
 
 
わずかに残っていた条件つきの愛を手放し、自分を、真にあるがままの自分を愛している。
 
役立たない自分を。
平凡である自分を。
愛されない自分を。
 
無条件に愛せている。
おそらくはこれが、魚座の木星が与えてくれる、絶大で果てしないギフトだ。
 
そう思うと、私は未来にどうしようもなくワクワクしてくる。
動かない身体も、「『役割』を手放す最高のギフト」と、無理なく受け止められるから、星の叡智って素敵だ。
 
あなたはどうだろう。
 
ごま粒みたいな「ゆるせなさ」に心当たりはあるだろうか。
あるとしたら、それはなに?
 
魚座に入った木星が、「そんなあなたを心深くからゆるしていますよ」と、今も語っているような気がする。
 
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