超個人的な体験と地球の変動

2024年は冥王星がみずがめ座へ。
2025年は海王星がおひつじ座へ移動する。
たくさんの人が恐れを抱くと
世界はそちらへ動きやすくなるから
書くことを控えていたけれど。

トランスサタニアンの星座移動は
地球変動が起きやすくなる。
(トランスサタニアンとは、天王星、海王星、
冥王星の3つの後半天体のこと)

変動が起きることそのものは怖いし、
対処のしようがないと感じるかもしれない。
(それもあって書かなかった)

けれど、昨年の末から年明けに
かけて起きた、わたしの
超個人的な体験が、もしかしたら
みんなの役に立つかもしれない。

2023年の12月の中頃から、
ずっと「地球のヒーリングをしてください」
と言うお知らせが続いていた。

単純に、「地球」という言葉を
何度も耳にしたり、目にしたりした。
何よりも、毎晩のように
「あなたの肉体の『コア』を癒してください」
と言った意味合いの夢を見た。

その夢に従って自分の身体のケアをしたり、
ハートに寄り添ったりしたけれど、
似たようなストーリーの夢がくり返し続いた。

それはつまり
わたしの夢分析が、ずれている証だった。
夢は解釈を間違えると、
何度も同じような内容でやってくる。

解釈のずれを補正するために
「肉体のコアを癒せって、
コアってそもそもなんだろう…」
と考えていたとき、
たまたま通りかかった女性の口から
「地球の…」と聞こえてきて、
やっと「地球のことか」と思い当たった。

わたしは、天体を巨大な鉱物として
扱うマクロなクリスタルヒーリングの
手法を持っていたから、
なるほど、地球のヒーリングには
もってこいの人物だった。
(その手法を用いて作ったのが
PLANET AQUA 月アロマ浄。)

だけど、面倒だった。

地球をヒーリングしようと思ったら、
それなりの時間を
確保しなければならなかった。

それに地球のチャクラに
配置するクリスタルを、
計132個用意しなければならない。

鉱物を集めるのはさほど難しくなかったが
チューニングしながら一つ一つ、
石を適所に置いていく行為そのものが、
まあまあな体力と集中力を必要とした。

だからわたしは
知らせてきたガイドに
「正月の間、ゆっくり体を休めてからね」
と回答し、放っておいた。

すると、様々な邪魔が入った。

年末の大掃除や年越しのための
準備が滞り、イライラさせられた。
トイレがつまり、
ストーブオイルのポンプがつまり、
自販機ではお金がつまり、
普段は滅多に起きないような、
小さなトラブルがとめどなく続いた。

日常の何気ないトラブルから、
そこにある固有のテーマを読み解ける
と言う特技が、わたしにはある。
(その特技を活かして作ったサイトが
「モッくまの星使い辞典」)

ガイドが伝えてきている
テーマは明白で、
「地球のエネルギーが滞っているので、
どうかスムーズに通してください」
と言ったものだった。

わたしは
「やれやれ、地球のヒーリングを先にやった
方が合理的だな…」と考えて
元旦だと言うのに、1月1日の午前、
アースヒーリングを行った。

地球のホロスコープを用意し。
マグマチャクラから順番に12ずつ、
鉱物を並べる。

画像

1.マグマチャクラ【ゴールド】
全生命が共有する地球のコアにある巨大なチャクラ。マントルそのもの。

2. マザーアースチャクラ【黒】
名なき者(未成仏の魂)が集まるチャクラ。(すべての名なき者が成仏すると
別の色になるかも。)

3. バイオチャクラ【茶】
地球上にあるあらゆるすべての菌との、
つながりのチャクラ。

4. ルートチャクラ【赤】
生命に、大地のエネルギーを流入する
チャクラ。

5. 仙骨チャクラ【オレンジ(桃)】
生命エネルギーを、創造性に変えるチャクラ。痛み、トラウマをため込んだエリア。

と、5つのチャクラに鉱物を並べたところで、
わたしは石を手に持つこともできなくなって、
やむなくヒーリングを中断した。

そして、そのままベッドに横たわった。

疲労感というよりは、
地球のパワーと同期していくことで、
むしろチャージされていくような感覚も
あった。

だけどそうした体感とは別に、
わたしは1つのことに驚いていた。

人にヒーリングするときにも
たまに起こるのだけれど、
鉱物をチャクラに並べるうち、
クライアントである地球の感情が
わたしの内側に流れ込んできたのだ。

その感情を一言で言うなら、
いきどおりだった。
もっと丁寧に言語化してみると、
次のような言葉になった。

「与えても与えても、
1つのありがとうも返ってこない。
それどころか、延々と、
わたしから奪い続ける。
わたしをしばり上げる」

ため息をついた。

実を言うとわたしは、
自然環境の保全に尽力する人が
ずっと少し苦手だったのだ。

自然を守ろうとするあまり、
攻撃性と絶望感がみなぎるように
大きくなっている人を、何人も見てきた。

科学の恩恵をこうむって
生きるわたしに、
今にも怒りの矛先が向きそうで、
居心地が悪かった。

「大地の怒り」とか、
「自然の逆鱗」という表現も、
「それはあなたの怒りでしょ?
地球に、自然環境に、
投影しているだけでしょ?」
と感じていた。

だけど、違ったのかもしれない、と思った。

いや、彼らは地球に個人的な
トラウマを投影していたかもしれない。
でも一方で、地球の感情にもまた、
確かにチューニングしていたのかもしれない。

そう思った。

わたしは人に対するセッションと同じように、
クライアントである地球の感情に
耳を澄ませ、共感し、寄り添った。

「そうだよね。
あらゆる食べ物も、水も、衣服も、
雨露しのぐ家も、火も、暖も。

この肉体の細胞、一つ一つも、
全てあなたからの贈り物なんだものね。

これを、無条件に、
ただただ愛情いっぱいに与え続けて
きたのに、ほとんどの人が
そのことに思いを馳せないなんて、
辛すぎるよね。

それどころか、もっともっとと
際限なく奪い取って。

一人ぼっちで、寂しくて、
理解されず、無視されている。
そのことが途方もなく辛い。

きっとそんな気持ちだよね」

と、地球のホロスコープに語りかけて、
年老いたお母さんの背中を
抱きしめるような気持ちで、
そのまま眠った。

そこからわたしは、
ある個人的な気づきに包まれて、
ヒーリングの途中だと言うのに
感動が止まらなくなった。

まず、わたしに訪れたのは
「恥」という心だった。

わたしはこれまで、
「神に感謝する」というのが苦手で、
あまりやってこなかった。

もちろん、心から感謝が
湧き上がってくることはあって、
そのときは抑えこまず、
存分に気持ちを天に伝えた。

けれど、
「日常的に、また、意図的に感謝する」
というのが嫌いだった。

実際、日々のわたしは
感謝とは程遠い心境だった。

入ってくるお金にも不足を感じていたし、
行動の量に見合った対価を
与えられていないとも感じていた。

恋人が病気になったことにも、
「むくわれなさ」を感じていた。

彼は、家族も、家も、お金も、
健康も、あらゆる物質的な恩恵が奪われても、
心の底から天に感謝できる人だった。

そんな彼を尊敬しつつも、
わたしに同じ在り方を求めてくると、
「あなたとわたしは違う」と突っぱねた。

一つ言っておくと、
わたしだって感謝がどれほど
現実によい影響を与えるかは想像できた。

よくスピ系の人が、
「足りないと思うから不足な現実が続く。
充分、受け取っていると感謝すれば、
おのずと満たされた現実になる」
みたいなことを言うけれど。

その言葉を
でたらめとも思わなかったし、
大げさとも思わなかった。

それどころか、冷静な気持ちで、
「本当にその通りなんでしょうね」
と思っていた。
そして、さらにこうも思っていた。

「だけどね。
事実より、法則性より、
感情は抑えきれないものなの!
足りないと感じてしまうわたしの感情を、
理屈でねじ伏せようと思うなよ!」
とね。笑

だけど、
アースヒーリングを行ったわたしは
生まれて初めて、地球に深く感謝した。

今ここに、自分が生かされていることが、
どれほどの恵だったのか。
足りないと思っていた手の中のものが、
どれほど豊かで、美しく、優しく、
充分すぎるものだったのか。

たぶん本当に、初めて気がついたのだ。

そうして、
わたしの60兆個の細胞は歓喜し、
ただひたすら唄い続けた。

その日の夜も、翌日も、翌日も、
祈りは鳴り止まなかった。

ここに生を受けたこと。
今、生かされていること。
充分な食べ物と水を、今日までずっと
与えられ、暮らしてきたこと。
安心で安全な、
雨露しのぐ家のあること。
2匹の猫が健康であること。
恋人も不思議と病気の影響を受けず
元気に楽しそうに横にいること。
人と会うこともままならぬほど
病弱なわたしが
仕事を与えられていること。

そのすべてが奇跡であり、
地球からの恵だった。

感謝は泉のように
こんこんと湧いてやまず、
自分ではどうにもセーブすることが
できなかった。

祈りはもはや、
行動(doing)ではなくなっていた。
それはもう、beingだった。

わたしはいつも、
大地にひれ伏し接吻するような思いで
存在していた。

今もだ。

この状態が永遠に続くかは分からないし、
わたしは自分にアップダウンを
ゆるしているので、
天にツバ吐く日がまた来たって
ぜんぜん構わないけれど。

多くの方が、
感情的にも物理的にも
痛みの中におられる今、
迷ったけれど、
わたしに出来ることは
これくらいしかないように感じ、
個人的な体験だけどシェアすることにした。

最後にもう一つ。
天に感謝できずにいた
かつての自分を恥たと言ったけど、
同時に「よくやったね」と
褒め称えてもいる。

成功法則につられて、アタマで、理屈で、
無理くり感謝しようとしなかったこと。

感謝することの「効果」を知りながら、
できないって事は、できないなりの事情が
必ず当時のわたしにはあって。

そこにあったスネ感とか、
やさぐれ感を尊重し
「感謝できないくらい、傷ついている
んだよね」と寄り添い続けたおかげで、
アタマじゃなく細胞からほとばしるように、
この世の真理に気づけた。

「心」はときに「地球」に
象徴されるけれど。

精神性よりも、法則性よりも、何よりも。
「今ここにある気持ち」は
どんなに未熟なものでも、
自分自身に真っ先に受け入れられて
しかるべきだ。

主人(あるじ)である「わたし」は、
その声を真剣に聴き、なぐさめてやる。
本質的には、それしかできない。

そしてこのように、
一つ一つのハートの声に、
耳を澄ませて生きることが
地球母さんへの恩返しの
大切な一歩でもある。

わたしには
どうしても、そう思えるのである。

 

 

 

 

 

 

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*photo by トッシイさん