【世界で一番簡単な感情への寄り添い方】

「ねえ、モクちゃん。感情に寄り添うってどうやるの?」
坊やが言った。

「そいつはすこぶる簡単だ。
とは言え、丁寧さが必要だがね」

「丁寧さ…?」

「丁寧さと言うより、
深い思いやりといった方が
いいかもしれない」

「ふーん…」

わたしは坊やに向き直った。
「自分の中に
もやもや感情が湧いたとき。

『そう感じずにはおれないほどに、
苦しんでいたんだね』

と、慈愛を込めて、声をかけてあげる」

「それだけ?」

「ああ。
もし、もう少し踏み込むなら
その後に、
『ごめんね、今まで気づいてやれなくて』
と、言ってあげてもいい」

坊やはピンとこない様子で
言葉を返した。

「例えばさ…。

中々動けない自分が嫌。

そんな風に思ったら…」

坊やはそこから目を閉じて、

『そう感じずにはおれないほどに、
苦しんでいたんだね』

と、つぶやいた。

「不思議。
自分で自分に声をかけてあげると、
スッと抜けるような感覚がある」

「だろう?
案外わたし達は、自分の感情を
受け入れているようで、
受け入れていない。

とくに、ネガティブと言われる
感情たちはね。

だが、彼らもわたし達の一部だから」

「以前、モクちゃんは言っていたね。
感情は、自分の子どもに似てるって。

悲しいとか、憎らしいとか、
恨めしいとか…。
そういう感情たちを、
無くそう無くそうとするのは、
グレた我が子を、
いなかったことにするのと同じって」

「ああ、そうだ。
どんな感情も君の中から生まれた、
大切な君の分身。

責めるばかりでは、グレてしまう。
愛さなければ、病気になる。
存在そのものを無視したならば…

そうだな、
君が子どもなら
どんな手段に訴える?」

「うーん…。
僕の存在に気づいて欲しくて
大暴れしてしまうかもしれないね」

「そういうことだ。

わたしはね、ターナ。
多くの理不尽な犯罪行為は、
その人が自分の感情を
無かったことにし続けて、
ついにはそいつが爆発した
結果なんだと思っている。

つきつめると、犯罪も、いじめも
戦争もすべて、誰かの心の傷を
無視したことが
原因なんだってね」

ターナは感慨深げに聞いていたが、
やがて目を伏せた。
「でもさ」

わたしは彼の次の言葉を
じっと待った。

「とても、受け入れられないような
感情を、抱いてしまったら?」

「ほう…」

「誰にも言えないような感情。
例えば、そうだな…
『僕なんて、
この世からいなくなっちゃえばいんだ』
とか」

わたしは、しばし沈黙し、
「あの人なんて死んでしまえばいい…とか?」
と、言った。

そのように付け足したのは、
坊やの言葉の背後に、もっと深刻で
もっと痛ましいなにかが、
隠れているような気がしたからだ。

坊やは両手で顔を覆った。

「この大地に降り立つとすぐ、
僕にはたくさんの人たちの
嘆きが聞こえた。

その中にはたしかに、
誰かの死を願う強い憎しみがあったんだ。

ねえ、モクちゃん。
そんな激しい感情にも
『そう感じずにはおれないほどに、
苦しんでいたんだね』
と、言ってやるの?
『ごめんね、今まで気づいてやれなくて』
と、声をかけるの?

憎しみいっぱいの自分が、
ゆるせないのに?」

「たしかにね。
優しい言葉をかけようとしても、

『こんな自分がいや!
とてもそんな気分になれない!』

と、反発してしまうことはある。
そうしたらね。
そう反発した感情にも
同じように声をかけてやる

『そう感じずにはおれないほどに、
苦しんでいたんだね』
『ごめんね、今まで気づいてやれなくて』
とね。

いいかい?ターナ。
感情はすべて自分の子ども。
こいつを忘れないことだ。

ここには二つの感情がある。
『あの人なんて死んでしまえ!』
叫ぶ感情、
仮にこいつを『コワモテ嘆き君』
名づけよう。

一方で、『そんな自分が嫌!』と責め立てる
『マジメちゃん』もいる。

そのどちらも、君から生まれた
かけがえのない子だと言うことを
決して忘れないことなんだ。

君は彼らの母となって、
まずは『こんなわたしが嫌い!』
叫ぶ『マジメちゃん』
慈愛を込めて、
声をかけてあげる。
そうするとね。
まずは『マジメちゃん』がゆるむ。

そして、君の中に
『コワモテ嘆き君』
声をかけられるだけのゆとりが、
スペースが、
きっと生まれるだろう。

もちろんさ。
そんなスペースは生まれず
他の感情がまた、
『うるさい!黙れ!嘆き君たいなヤツが
いるからわたしは不幸なんだ!』
なんてシャウトすることもある。

そしたらその子にも
名前をつけてやって、
同じように、慈愛を込めて
声をかけてあげるんだ。

『そう感じずにはおれないほどに、
苦しんでいたんだね』
ってね」

「…慈愛をこめて」

「そう、慈愛をこめて」

坊やは涙をふいて、
そっとわたしのそばへ身を寄せた。
そうして、湧いてくる様々な
感情たちに愛称をつけると、
優しく声掛けを始めた。

 


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【『分離の時代』がもたらした愛】

「わたし達が抱く感情はすべて、
『愛』『恐れ』のどちらかに分ける
ことができる」
と、わたしは言った。

坊やは小さな頭をかしげ、
『愛』『恐れ』に?」と言い、
言葉を続けた。

「うーん…。
『嬉しい』とか、『幸せ』とか、
『感謝』とか。
そう言う感情は『愛』の一種って
気もするけれど…。

『嫉妬』とか『責め』とか
『寂しい』とか
こうした感情もまた、
『愛』か『恐れ』のどちらかなの?」

「ああ、そうだ。
『嫉妬』とは
他者の幸せによって
自分の何かが奪われると錯覚し、
そいつを恐れて、起こる感情。

『責め』もまた、誰かの行いで
自分や周囲の人間が、
不利益をこうむると恐れ
湧き上がる感情だ。

『寂しい』もそう。
誰にも理解されず
愛されていないと感じることを、
恐れている。

一般的にネガティブと言われる感情は
すべて根源に『恐れ』がある。

君が言うように
『幸せ』とか『感謝』とか、
一般的にポジティブと言われる感情は
すべて根源に『愛』があるんだな」

「そう言われるとそうかもしれない…」
坊やは納得した様子で言葉を返した。

「わたし達はもう長いこと、
『分離の時代』を生きてきただろう?

この『分離の時代』
人類にもたらしたものが
なんだかわかるかい?」

坊やは少し考えて、
「それはきっと、数多(あまた)の
『恐れの感情』の体験かな」
と答えた。

「ああ、そうだ。

『分離の時代』とは、
自分と他者を分け、比較し、
その差を推し量る時代

見た目の美しさ、お金の量、
社会的地位、人々からの人気…。

その優劣を比べて、
勝った負けた、
上だ下だと一喜一憂する。

そこにあるのは
優越感と劣等感。

見下したり、卑下したり、
恨んだり、嫉妬したり、
責めたり、憎んだり、悲しんだり。

こうした『恐れの感情』たちを
味わい尽くすために、
『分離の時代』は誕生したんだ。

お陰でいろんなものが生まれた。
戦争・犯罪・暴力・拷問・差別…
その体験の中で、わたし達は
幾千幾万のあらゆる『恐れの感情』
味わい尽くした」

「なんだかモクちゃんは、
僕ら人間が『恐れの感情』
欲しがったみたいに言うんだね」

「ああ、そうだとも。
わたし達は文字通り、
『恐れの感情』を欲しがった」

坊やは驚いて、聞き返した。
「また、どうしてそんなこと…」

『愛』を深く深く、知るためさ」

「…『愛』を知るため?」

わたしはうなずき、
ゆっくりと言葉を続けた。

「わたし達の魂が
分離の時代』を作り出す前。
『恐れ』と言うものを
全く知らなかったころ。

わたし達は宇宙と溶け合い、
ワンネス(ひとつ)だった。

宇宙と、源と、
わたし達は一つだったんだ。
その時はさ、ターナ。
わたし達は『愛そのもの』だったから、
愛を知らずにいた

「え?どう言うこと?
『愛そのもの』だったなら、
愛を誰より知る存在じゃないか」

「うん。そうだね。
そいつもまた真理だ。

わたし達は、
わたし達の素晴らしさを
知らずにいたと、言った方が
良いかもしれない。

喜ぶこと、慈しむこと、
信じること、
ときめくこと、ワクワクすること、
感謝すること。
そのすべてが当たり前で、
『愛』の素晴らしさが分からなかった。

平素暮らしているわたし達が
空気の素晴らしさに気づかないのと
同じさ。

我々人間は水に潜って初めて、
空気がどれほど
自分たちに安らぎ自由
健やかさ
もたらしていたかを
知るだろう?

水の中の危険
その不自由さ
そいつを体験し、初めて
空気の素晴らしさを知る。

同じことが、
『分離の時代』にも起こった」

「…そうか。
『危険』を体験し、
初めて『安全』の意味を知る。

『不自由』を感じて、
初めて『自由』の素晴らしさが分かる」
坊やはかすれた声でそう言った。

「もう分かっただろう?

こいつは
あらゆる『恐れの感情』体験
言えるんだ。

『信じること』の尊さを
知るために、『裏切り』を体験する。

『平等』の美しさを知るために、
『差別』を体験する。

『仲間』の素晴らしさを知るために、
『孤独』を体験する。

『母の愛』を知るために
『母の残酷さ』を体験する。

『父の愛』を知るために
『父の暴力性』を体験する。

こうして、『愛』の裏面を
成している『恐れ』の感情を
味わって初めて、
『愛』の真の素晴らしさを
知るんだな。

それもさ。
ただ、知識や情報として
知るんじゃない。

地球に降り立ち、
この生身の肉体と心で
味わい尽くす、
『体験』と言うチャレンジによって
深く理解する」

わたしは、
多くの魂たちに敬意を表したい
気持ちで、そう言った。

「チャレンジャーな魂たちは、
よりたくさんの『愛』を
深く知るために、
過酷な人生を選んだんだね。

そうして数え切れないほどの
『恐れの前提』を作ってしまった…」

「そう言うことさ」

坊やは微笑んだ。
「僕、少しホッとした。
動けない僕の中にある『恐れの前提』
なにか僕が悪いことをしたせいかと
思ってた。

『恐れの前提』ってのは、
『愛』を深く知りたがった僕の魂の
勲章みたいなものだったんだな…」

 


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【『周波数を高める方法』を間違えている事もある】

「でもさ、モクちゃん」
と、坊やは切り出した。

「確かに憂鬱(ゆううつ)になるくらいなら、
ポジティブな言葉の言い換えや、
嬉しくもないのに笑顔を作るなんて、
やめた方がいんだろうけど…。

だけど、
スピリチュアルなリーダーたちは
皆、言ってるじゃないか。
いつも『ご機嫌でいること』が
大事って。

この世界は、物も現象もすべて
エネルギー。
同じ周波数のもの同士、
引き合うんだって。

『嬉しい』『楽しい』『幸せ』って
気持ちでいたならば。
つまりそんな周波数を
放ってたなら、
幸せな現実がやってくる。

一方で、『ダルい』『面倒』
『つまらない』
って気持ちでいたら、
文字通りつまらない
現実しかやってこないし、
『にくい』『不幸だ』『孤独だ』
って思ってたら、
やっぱりそんな現実が
向こうからやってくるって。

だからこそ僕は
素晴らしい自分を想像して
アファメーションを繰り返したし、
いら立っても、
感謝できることを見つけて、
口にしたりしてたのに。

モクちゃんは
それでもこいつを、やめておけと
言うの?」

わたしはプッと噴き出して、
「だって、その結果
憂鬱になるなら
その憂鬱の周波数が
現実を作りだすじゃないか!」
そう叫んだ。

「本当だ…」

「いいかい?
わたし達は過去世の記憶を持たない。

つまり、数多(あまた)ある過去世に
どれほど厳しい人生を選択したか
あるいは安楽な人生を選択したか
まったく分からないんだよ。

となると、どれくらいの量、
『恐れの前提』を持っているかも
分からない。
『恐れの前提』を持ちながら、
『わたしにそんな前提
一つもないけどな…』
と思ってる人も案外、多いものさ。

そんな中で、
世の中には『周波数を高める』
と言われる色んな手法
あふれている。

いつもご機嫌でいるために、
手持ちのお金をケチらないで
『嬉しい』『楽しい』『幸せ』
ことに使ってみる。

そうすると『豊か』であることが
前提となって、
そんな現実が向こうから
やってくる。

例えばこんな説とかね。

だが、こいつが上手くいく人と
いかない人がいる。

一人は次第に『お金がない』と言う
意識がなくなって、
結果、豊かであることが当たり前になる。
その周波数が現実を作り、
思いもよらないお金が転がり込んできたり、
贅沢が当たり前の日常になって
なのにお金も不思議と巡るようになったり。

ところが別の一人は
好きなことにお金を使い続けた結果、
気づけば破産してしまう。

この違いがなぜ生まれるか、
もう君にはわかるだろう?」

「うん…。
破産した人はきっと、
『恐れの前提』が多いんだろうね。

『罪を償うまで
わたしは幸せになってはならない』
『わたしは、豊かになる資格がない』
『お金を持てば、いさかいが起こる』

例えばこんな『恐れの前提』
無意識に持っていたら、
表面的には気分よく過ごしても、
この根っこの前提が、現実化してしまう」

わたしはうなずいた。

「そう。
人によって、『恐れの前提』
その量も質も全く違う

破産した人は努力不足なわけじゃない。

どれほど『気分よくいよう』
思っても、根っこではそうできないほどの
膨大な『恐れの前提』を持っているだけ。

それほど厳しい人生を、
過去に幾度も選択した
チャレンジャーであるだけなのさ」

「でも…。
破産してからそいつに気づいたんじゃ
目も当てられないじゃないか。

自分には『恐れの前提』
どうやら多くて、この方法じゃ
『周波数を高める』なんて
とても無理

そう、もっと早く気づいていたら
破産なんて、起こさずに
すんだかもしれないのに…」

「だからこそ、こうして
君に伝えている。

魂の経験値によって、
『周波数を高める』ための方法が
全く異なるってことをね。

こいつを知ってさえいれば。
『この方法、
わたしは上手くいかないな…』
と感じ始めたときに、
『ひょっとしてわたし、人一倍
恐れの前提が多いのかも…?
じゃあ、痛みの感情に寄り添う方へ
舵を切りなおそう!』
と、選びなおせる。

内的な、癒しの旅へね。

どのみち、
自分の人生を作り出すのは当の本人。

かたわらにいるわたし達は、
この世の原理原則を
かたよることなく
伝えることぐらいしか、
できないのだから」

「あ~あ。
でも、どうしてその人たちは
過去にそれほど厳しい人生を
選んだんだろう。
『恐れの前提』が1000も生まれかねない
そんな過酷な人生を。

モクちゃんは以前、
ドМの魂はいないって
言ったじゃないか。

僕にはそれほど厳しい人生を
幾度も選択する魂たちが理解できない」

「それはね。
苦い体験の分だけ
『愛の前提』を
得たかったからさ」

「え?『愛の前提』?」

「ああ、そうだ。
これについては、また次回、
語り尽くすとしようじゃないか!」

 


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【「アファメーション」「口角をあげる」「ポジティブな言葉」をやめてみる】

「ぼくは天の導きに従って詩を唄い、あるがままで生きようとする多くの魂たちの、サポートができています」

ある朝目覚めると
坊やが手鏡に向かって
そんな言葉をつぶやいていた。

「なにしてるんだい?」

と、わたしは尋ねた。

「アファメーション」

「ほお」

「こうして毎朝、鏡を見て、
理想の自分、
おそらくは僕の本来の姿を
言葉にして言い表してると
意識がそっちに向かって
現実化するって聞いたんだ」

「なるほど」
とわたしは言った。

「他にもさ。

イライラしたり、
舌打ちしたいくらいの
気分になったら、
その気持ちをポジティブな言葉に
変えちゃって、
『ありがとう』『感謝します』
『僕って運がいい』なんて、
口にしてみる。

どうにも暗い気分の朝には
口角を上げて、笑顔を作る

そんなことを試してる」

わたしは大笑いして、
「また、どうして?」
と坊やに問うた。

「まだモクちゃんの中に
やって来る前。
天からこの大地を
覗き込んでいたときにはさ。

あなたの中に降り立ったなら、
ぼくは地球から戦争を無くすんだって
誓っていたんだ。

そのためなら身体を
まるで受け皿のようにして
どんな仕事も天のお導きのまま
やり尽くすんだって。

なのにいざ、あなたに
ウオーク・インしてみたら。
僕、てんで動けないんだ」

―ウオーク・イン:
既にある肉体に新たな魂が入ること

「だから気持ちが上向きになるように、
ちゃんと行動できるように、
アファメーションを始めたんだ。
ポジティブな言葉への言い換えとか、
そう言うのも」

「で、調子はどうだい?」

「うん…。
最初はいい感じだったんだ。
気持ちが切り替わる気がした。
でも、そのうちにさ。
アファメーションの時間が
近づくと僕、
憂鬱な気分になるようなんだ」

しばしの間、口をつぐむ。
やがて坊やはぽそりと言った。

「…もっと言うならさ。
僕、ときどき泣きたくなる」

わたしは彼に寄り添うように
そばに腰を下ろした。

「そいつは、辛かろうね」

「モクちゃん、なぜだろう?

言葉や動作と言う、
意志の力で自分を律し、変えていく。

そんなことが出来るのが
人間だろう?

事実、こうした行動をくり返して
前向きに、能動的に
動けるようになった人も
きっといるだろう?

なのになぜ、
僕にはこれができないんだろう…」

青白い横顔が
たいそう憂いでいるように見える。
わたしはしばらく彼の気持ちに
寄り添っていたが、やがてこう言った。

「そいつが出来る人は
心の奥深くに積もった
『恐れの前提』少ないだけ。

そいつが次第に苦しくなる人は
『恐れの前提』多いだけさ」

坊やが顔をあげる。

『恐れの前提』ってのは
たとえば、
『罪を償うまで
わたしは幸せになってはならない』
とか、
『わたしは、愛される資格がない』
とか、
『お金を持てば、いさかいが起こる』
とか、
そう言う、苦しい『前提』のこと?」

「ああ、そうだ。
『恐れの前提』が少ない者は、
それだけ、苦しい体験の量が
少ないとも言える。

こいつは何も
今世に限ったことじゃない。
過去世も含めて
苦しい体験を選んで
こなかった魂は、
『恐れの前提』が少ない。

だから、
『アファメーション』や、
『笑顔を作る』
なんていう言葉や動作だけで、
つまりは意志の力だけで、
本来の自分に還ることが出来るんだろう。

一方で、
『恐れの前提』が多い者は、
それだけ、多様な体験をしていると言える。

1000の苦しい体験があれば、
1000の『恐れの前提』が生まれる。

絶対じゃないが、
こいつは誰もに
起こりうることなんだ。

だとするなら、
アファメーションや口角だけで
数多の『前提』を
消し去ってしまおうなんて
無理のある話じゃないか」

「自覚なんてなかったけれど。

僕には、動けなくなるだけの
『恐れの前提』が
いくつかあるのかもしれないな。

そんなもの振り払って、
どんどん魂の仕事をしたいのに…」
坊やは寂しそうに言った。

「君は大切なことを
忘れているようだ」
と、わたし。

「…大切なこと?」

「ああ。
すべての『恐れの前提』の傍らには
必ずその人の感情がある

「感情…」
坊やが言葉を反すうする。

「そうだ。
『罪を償うまで、幸せになってはならない』
そんな前提の傍には、
罪と感じるほどの大きな失敗体験があり、
自分を責める気持ちや怒り、
誰かを苦しめてしまった…と言う悲しみ、
例えばそんな感情たちが
あるかもしれない。

『わたしは、愛される資格がない』
この前提のそばには、
そう感じずにはおれぬほどの、
愛されなかったという体験があり、
どうしようもない悲しみ、絶望感、孤独感が
きっと横たわっているだろう。

その感情たちの存在を、
どうやら君は忘れてしまっている」

「前提のそばにある、感情たちかあ…。
モクちゃんは彼らを、
まるで小さな子どものように
言うんだね」

「ふふ。
そいつはずいぶん的を得ている。

人間の内面を
一つの家族に例えたら、
『感情』とはまさしく
『子ども』と同じなんだ。

だからどんな感情も
『いなかったこと』にしない。

分け隔てなく、抱きしめてやる。
『そこにいていいよ』と、
心を込めて伝えてあげることが
大切なんだ」

坊やは神妙な顔つきで聞いていたが、
それでも何かを諦めきれないらしく
こう言った。

「感情たちを抱きしめる…。
そいつは素敵な話しだけれどさ。

僕は、自分の意志の力で
動けるようになれるって
信じてたんだ。

僕は強い魂なんだって。
言葉や行動で、
『恐れの前提』なんて
吹き飛ばしてしまえるって」

『強さ』なんて、
見方を変えれば『弱さ』にもなる。
つまりどうしようもなく主観的で
あいまいなものさ。

たくさんの転生を重ねて、
苦しい体験をくり返した魂は
勇敢だろう?
そのチャレンジはまさに
『強い』と言えるじゃないか。

しかしだからこそ
『恐れの前提』がたくさんあり、
この世の次元で見れば、
『動けない人』、『心が弱い人』に映る。

どの場所から見るかで、
すべては180度、変わるんだ。
そんな物差しなんて
にぎるだけ損さ。

君は君の魂のまま、
『恐れの前提』を持っていて、
言葉や行動で前向きになることが
億劫な魂として、
あるがままを抱きしめてやることさ」

 


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【『この世界は内面の写し鏡である』を、捨ててみる】

「ねえ、モクちゃん。
風の時代は『意図したことが現実化する』
んだよね?」

「ああ、そうだよ」とわたし。

「これってさ。よく聞く
『この世界は内面の写し鏡である』
ってのと、同じ意味かしら。

心の闇が深ければ
その闇が目の前の世界に反映され、
過酷とも思える現実がやってくる。

心の光が大きければ、
その光が目の前の現実に映し出され、
素晴らしいと感じる現実が現れる」

「まあね。
表現の仕方が違うだけで、
同じ意味になるのかな」

坊やは眉間にしわをよせ、
「なんだか僕、
『世界は内面の写し鏡』って
話を聞くとザワザワするんだ」
と言った。

「ほう、なぜだい?」

「『写し鏡』と言う言葉は
起きている現実は
すべて自分の内面次第、
すべては、あなたの責任だよ
と言われているようで
苦しくなる」

わたしは「ふむ」と
小さく鼻を鳴らした。

苦しい体験のただ中にいる
当事者には、
確かにそうかもしれなかった。

沈黙し、彼らが身構えないで
受け取れる言葉を探してみる。

この世界は
自分と誰かさんの共同創造で
できている。
互いの『魂が望む体験』を
するために。

と言ったら、どうだろう」

「うん。
『共同創造』と聞くと、
少しホッとする。

でもさ。
例えば、働きもしないで、
なにかと言えばすぐ暴力をふるう
旦那さんがいたとして、

そいつまで
『魂が望む体験』とか
『自分とその人で作ったこと』とか
言われたら、
その渦中にいる人は
やっぱり、たまったもんじゃない。

僕は長らく
あらゆる苦しい体験を
『すべては自分が創り出したこと』
とらえてきたから
この辛さが分かるんだ。

自分を責めて、
律しようとして、
でもその律し方も分からなくて、
結局は
『自分に問題がある』と言う
思考のどつぼにハマる。

そしてさ。この

自分 = 問題がある

の前提が、
またとんでもない現実を
引き起こしてしまいそうで
不安になるんだ。

いっそさ。
『世界は内面の写し鏡だ
なんて、
そんなのクソくらえだ!』
と、天に怒鳴って
やりたいくらいさ」

わたしの元へ
やってきたばかりの頃は
ガイド(聖なる存在たち)に
どこまでも忠実だったターナが
天をののしって見せた。

この子はあまりに天に従って
生きて来たから
その姿は不思議とまぶしい
くらいだった。

「その奥さんの例で言うならね。
『魂が望む体験』ってのは
何も『暴力を受けたい』って
ことじゃないんだ。

これは友人の言葉だがね。
この世にドMの魂などいないのさ」

「ドMの魂?」
聞きなれない言葉に
坊やは目を丸くした。

「ああ、そうだ。
『痛い目にあってみたい』
『誰かを恨んでみたい』
『貧乏で苦しんでみたい』

こんな恐れの体験をしたくて
その現実を創造する魂など
一人もいない

「じゃあ、
旦那さんの暴力に悩む
この奥さんの魂は
どんな体験がしたかったの?」

「そうだな。
こいつも実は、
『やり残した分離体験』の
一種なんだが…。

『やり残した分離体験』の記事
https://moccuma.net/mokusei_blog/2022-04-26/

聞いて心地よく
ほっとチャレンジしたくなる、
この世界のとらえ方

を一つ
伝授しようじゃないか」
そう言って、わたしは語り始めた。

「わたし達の内側には
『10の魅力ある本質』がある」

「10の魅力ある本質?」

「ああ、そうだ。
わたしはこいつを『10の内なる星』
呼んでいるんだが…。

この『10の内なる星』たちは
最初から活発に
働いているわけじゃない。

その魅力を自分で発揮する機会
つまりは『内なる星』を使う機会
それぞれのタイミングで
やってくるんだ」

「『内なる星』かあ…。
そいつは
どんなものがあるの?」

「例えば
『内なる子ども』。

この地球は分離の時代が
長かったからね。
数多の苦しい体験をしてきた
わたし達の魂は、
痛みの感情を多く持っている。

その存在に気づいてやること
そして、愛情いっぱい
抱きしめてやること

何百回と、痛みの感情たちを
抱きしめ、癒してやると…。

やがてその人自身の
もっとも『ピュアな願い』
立ち現れる。

これが、第1の本質
『内なる子ども』

他にもある。

『内なる勇者』
自己主張をする力。
本音に従って、YESを言う力。
NOを言う力。

そして、
ひねることなく
遠慮することなく
真っすぐに行動する力。

男性性のパワーとも言うがね。

これが第5の本質『内なる勇者』

坊やは興味深げに
聞いていたが、
やがて小首をかしげ
こう尋ねた。

「その『内なる星』たちと、
旦那さんの暴力に悩む
奥さんの体験。
この二つは関係があるの?」

「あるとも。
この『内なる星』
使う機会を無視し続けると
『誰かに使われてしまう』と言う
特徴があるからね」

「え!誰かに?!」

「ああ」とうなずき言葉を続ける。

「例えば『内なる勇者』

男性性のパワーとも言うべき
このエネルギー。

こいつを使うタイミングを
逃し続けると、
暴力とかパワハラとかを
受けやすくなる。

『内なる勇者』と言う
人間の本質を
最も未熟な形で、
他者に使われてしまうんだ」

「そんなことが起こるんだ…」

「さらには…
もしこの旦那さんがね。

身勝手で無責任。
仕事も家事もしないのに
べたべたと甘えるばかり。

腹を立てると、
すねて何日も口をきかない。

加えて
そんな振舞があるとしたら」

「…まるで小さな子どもみたい。
あ!『内なる子ども』
使われているんだね!」
と、坊やが言った。

「その通り。
『内なる子ども』を
最も未熟な形で
使われている。

こんな時はね、ターナ。
この奥さんは
『内なる勇者』と『内なる子ども』、
この二つの星を
使うタイミングなんだ」

「星を使うタイミング…」
ターナは目をしばたたかせた。

『内なる勇者』
使うと言うことは。

思い切って自己主張する。

他者に配慮ばかりしないで、
自分の欲求のままにYESを言う。
NOを言う。

誰かにエゴイスティックと
思われたって構わない。
嫌われても構わない。

全員が賛同すること、
全員が納得することを探さず、
ただ自らの本音に従って
決断、行動する。

拒否をする。
縁を切る。
獲りにいく。

こうした男性性のパワーを、
すなわち『内なる勇者』と言う星を
自らが使うタイミング

『内なる子ども』を使うと
言うことは…」

そう話を続けようとして、
坊やの瞳が輝いたことに気づき、
待ってみる。

「自分の中に生まれた
痛みの感情に気づいて、
抱きしめる…」

わたしはうなずいて見せた。
「そう。
言ってみればね。
子どものように駄々をこねる
旦那さんの姿は、
そのまま
奥さんの『内なる子ども』の
姿でもある。

こんなにも構ってほしい。
こんなにも愛されていない。
どうか僕を見て!
見てくれるまで、
愛してくれるまで
こんな風に駄々をこねてやる!

そんな感情たちを、
代弁している。
目の前の旦那さんがね」

「そうやって他者が
自分の『内なる星』の
体現者になってるってこと?」

「その通り。

そしてね。
夫の暴力と言う
こうも過酷な現実が
立ち現れる前に…。

『内なる星』たちは
もっとソフトに
もっと小規模に
誰かに使われていた
はずなんだ。

子どものように
無責任な同僚に
仕事をいつも
おしつけられるとか。

通りですれ違った男に
乱暴な言葉をぶつけられるとか。

その時もし、
自分の星を使うタイミングに
気づいて
チャレンジしていたら。

旦那さんの暴力に苦しむ
なんて、
ひどく過酷な『星の使われ方』は
起こらなかったはずなんだ」

「そうか。
そんな風に考えれば、
目の前の苦しい体験は、
自分のせいだって
思わないですむ。

『どんな星を使うタイミング
なんだろう?』
って、
小さな冒険の始まりみたいに
思えるかもしれない」
と、坊やは言った。

「そうだろう?

この『10の内なる星』の世界観は
3つ、素晴らしい点がある。

一つは、
『自分を責める』と言う
ネガティブな思考になりにくい。

一つは、
なにをどう行動すればよいかが
具体的にイメージできる。
『10の内なる星』を知っていればだがね。

最後は
立ち現れる現実が過酷になる前に
星を使うことで、
人生をエキサイティングに渡っていける。

ステキだと思わないか、ターナ。

わたし達の魂は
内に秘められた
『10の魅力ある本質』
チャレンジしたいばっかりなんだ。

そのお知らせ役として
他人はわし達の人生に介在する。

この旦那さんだけじゃない。

旦那さんから見た奥さんもまた、
泣いたり、びくびくと小さくなったり、
やっぱり彼の『内なる子ども』
体現者であるだろう。

こうして互いに
『内なる星』を使われあって
自分の本質を、
その魅力の使いどきを
お知らせし合っているんだな。

そうやってわたし達は
誰かとともにこの現実を
共同創造しているんだ。

だからわたしは
『星を使う』ことが
やめられない。

ここある宇宙の摂理が
愛おしくて面白くて
仕方ないんだ」

わたしはいつしか
目の前の坊やを忘れ、
胸いっぱいに広がった
星の叡智に感じ入った。

 


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【親愛なる人に、ときどき怒鳴り散らしてみること】

「ねえ、モクちゃん。
モクちゃんはどうして、
弟のよっちゃんに
時々声を荒らげて怒るの?」
と坊やが言った。

「はて?
いつのことだろう」

 

「ほら、彼がお酒を飲みすぎたり、
タバコをぷかぷか吸ったりしてると
大きな声で怒ることが

あるじゃないか」

 

「ああ、彼は肺の病気でね。
お酒やタバコは厳禁なんだ」

 

「そんなことはわかってるよ。
僕が言いたいのはさ。
どうして、
『彼の最良を確信する。
できないなら確信するまで
視る』ってのを、しないのかって
ことさ。

彼の健やかな未来が視えていて、
彼の最良を確信していたら
あんなに怒ったりしないと
思うんだよなあ」

 

わたしは思わず吹き出した。

 

「確かにね。
彼にすごい剣幕で怒鳴っている時、
わたしは彼の健やかな未来を確信できて、いなかろうね。

だが、言ったじゃないか。

どうしてもその人の最良が
視えない時は、確信するのを
やめちまえばいいって。

この世の、
あるいはこの人の最良なんて
ありゃしないって、
かんしゃくを起こしたって
かまやしないのさ」

坊やは目をまん丸にして、
わたしを見返した。

「え、でもだって。
モクちゃんは言ったじゃないか。

目の前の人の最良が視えないとき。
それは大抵、自分自身の最良が
視えていないって。

そんな時は、
本来の自分の美しさを
視えなくさせている目の曇り、
『恐れの前提』を探しに
内側に降りることだって」

 

「やれやれ。
どうやらわたしは君に、
あまりに立派な人間だと
誤解されてしまったようだ」

わたしは首をひねり、
次の言葉を思案した。

「目の前の人の最良を
確信できないとき。
それは大抵、己の最良を
確信できていないときである。

確かにこいつは真理だがね。
同時に
自分と誰かさん、2人そろえば
そこに巻き起こる
ケンカも笑いも、
2人で共同創造したとも言える」

 

「共同創造?」

「一緒に作ったってことさ。
つまりね。
2人の間に生まれたその関係性に。
弟のよっちゃんに。
わたしは頼って、甘えてるんだ。
怒鳴り散らすって態度でね。

もちろん、
怒鳴り散らすのを踏みとどまって …、
彼の最良を確信しようと
深呼吸する。

確信が視えないなら
視えなくさせている
自分の中の曇りを探しにいく。

こうしていれば
彼への怒りは消えていき、
そもそもお酒やタバコを
注意する気持ちすら
失せてしまうかもしれない。

少なくとも
とても穏やかに、
彼の気持ちを尊重しながら
たしなめることが出来るだろう。

だが、君も知っての通り
このプロセスは
なかなか胆力がいる。

自分自身にあまりに厳しくて
時々うんざりするくらいさ。

それに何より
つまらないじゃないか。

目の前に起こること全てを
己の問題ととらえて自己解決するなら、
この地球に生まれるなんて
しないで、
あの世でずっと
内省してりゃあいいのさ」
そう言ってわたしは、
ハッハッハッと笑ってみせた。

 

「…僕はいつも
この世界で起きていることは
すべて自分の問題なんだって
思ってたよ。
誰かのせいで僕は苦しんでると
一瞬よぎっても
違う違う、これは僕の問題なんだって、思いなおしてた」
と、坊やは言った。

 

その真理を
知っているのは
素晴らしいことだ。
また、内的な旅に降りるだけの
余裕があるなら
すればいい。

大切なのは、
その1択にしぼらないことさ」

 

「すべてを自分の問題ととらえる。
この1択に?」

 

「ああ、そうだ。
君のように
心のことを深く学ぼうとする人は
ときに『内側の観察』
重きを置きすぎる。

そうするとね。大抵は
『怒り』にしろ
『批判』にしろ
生まれた『感情』
いつまでも発散されないで、
心の底に溜まっていく。

これがくり返されれば、
しまいに
思いもよらない
別の場所で大爆発してしまう。

  
『感情』は『理性』より
はるかにパワーが強いからね。

『思考が爆発する』とは言わないが
『感情が爆発する』と言うように
凄まじい力を持つのが『感情』だ。

だったらそもそも
『感情を抑える』ってのを、
止めるに越したことはない。

どんなネガティブな感情も、
抑圧しないで、
『そこにあっていいよ』
ゆるしてやる。

できうる限り自由にしてやり、
発散できそうな時には発散する

そいつが頻繁にできたなら、
腹に溜まらず
そもそも『爆発する』なんて
大惨事は起きなくなるんだな。

わたしは幸い弟との間に
信頼関係がある。

だからね。

彼との関係性に甘えて、
時に存分に自分の感情を
発散させてもらっているのさ」

坊やは静かにわたしの話を聞いていたが、やがて口を開いた。

 

「そうこうするうち、
内省する習慣を忘れてしまって
怒りのまんま、
批判感情が湧いたまま、
いつも相手にぶつけるようになって
しまったら…?」

 

「心配しなくても
そんなことにはならないさ。
意外かもしれないが、 感情の発散を
誰かにゆるしてもらえていると、
内側の気づきのスピードは
上がっいく。

むしろね。

腹の中に感情をため込んで
発散しないままでいると、
今この瞬間に
生まれた小さなモヤモヤ、
わずかなザワザワ、
こうした心の動きに
気づきにくくなるんだ。

ちょうど、
古米の詰まった袋におっことした
新米の1粒は
見つけ出すのに苦労するのと
同じさ。

袋の中に古米が1粒もなければ、
落とした新米は即座に
見つけることができるだろう?

同様に、
今この瞬間生まれた
微細なモヤモヤは、
古い感情の蓄積が
少なければ少ないほど
即座に気づくことができるんだ。

だからね。
君も時に、感情のおもむくままに
発散する自分をゆるしておやり」

坊やはうなずき、
やがてモジモジしながらこう尋ねた。

 

「モクちゃんは、
僕が急に怒鳴り散らしたって
かまやしない?
ゆるしてくれる?」

 

「ああ、もちろんだ。
そんなふうに、信頼できる相手に
あらかじめオファーして
おくのも素晴らしい。

わたしの中に
君の感情の発散を
受け止めるだけのスペースが
できるから」

わたし達は顔を見合わせ、
互いにふふふっと笑いあった。

 

【祈りとは、この世の最良を確信すること】▶▶▶
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【『祈り』が天に届く法】

「モクちゃんはお祈りをしないね。
亡くなった魂たちを
天に上げるお仕事なのに、変なの」
と坊やが言った。
 
「そう見えるかい?
だとしたら、わたしの『祈り』は
とても上手くいっている。
 
『祈り』とは
『この世の最良を確信すること』だからね」
 
「えっ?
多くの人たちは
『この世の最良』を
とても感じられないから
祈っているのに…。
 
モクちゃんは
ずいぶん難しいことを言うんだね」
 
言葉を切って
少し悲しそうな瞳をする。
 
「よく言うだろう?
『願い事』は
完了形でしなさいって。
 
『祈り』も同じと
言うことかな。
 
『戦争が一刻も早く終わって
平和が訪れますように』
じゃなくて、
『この世界は平和です』
こんなふうに、
平和である世界を確信したかの
ように言ってみる。
 
こいつが『祈り』だって、
モクちゃんは言いたいのかな…。
 
でも僕は
こんな言葉の言い換えが
苦手なんだ。
 
真実から目を背けている
みたいで」
 
わたしは坊やに向き直った。
 
「言葉を言い換えることに
大した意味はない。
 
語尾を完了形に変えるなんてのは
単なる言葉遊びさ。
 
言っただろう?
『風の時代』で大切なのは
言葉よりも心だって。
 
言葉の背後にある
無意識下の『前提』が
この世界を創る。
この世の最良を
『確信』すること。
確信できないなら
確信するまで『視る』ことだ」
 
「『視る』…。
ねえモクちゃん。
もっと詳しく教えておくれよ」
 
「可愛いターナ。
君がこの世界の戦争に
心を痛めていることを
知ってるよ。
 
それだけじゃない。
世界中の人々の悲鳴に
耳を澄まし、彼らの心の安寧を
祈っている。
 
君はどうやらこの大地に
詩を唄い、
祈るためにやってきたんだな。
 
祈りの力で、
美しい世界を
創造するために。
 
それならば
 
『祈り』とは
この世の最良を確信すること。
確信できないなら
できるまで『視る』こと。
 
こいつを深く
理解する必要があるだろう」
 
 
「確信するまで『視る』とは
なに、シンプルな話でね。
 
戦争をする人の
本来の魂の美しくさを『視る』。
 
ただそれだけなんだ。
戦争をしなければ
自らの命がおびやかされると
言う幻想。
 
この恐れの幻想の向こうに、
必ず彼らの
美しい魂は存在している。
 
汚れた魂などこの世にはない。
 
それはつまり、
生まれる前から
恐れに囚われている人など
1人もいないと言うことだ。
 
恐れはすべて、彼らの過去の
苦しい体験と
その時生まれた
痛みの感情が原因なんだ。
 
それならば、
彼らがにぎっている
恐れの向こう、
そこにある真の姿を『視る』こと。
本来の美しさを『視る』ことさ。
 
こいつは何も
平和への祈りに
限ったことじゃない。
 
目の前にいる病気の人が
『健康になりますように』と
祈るとき。
その人の肉体の
本来の力を『視る』。
 
生命力が
ほとばしって輝いている肉体を
おそらくは本来の肉体を
『視る』ことなんだ。
 
そうしてね。
視えたならもう、こっちのもの」
と、わたしは片目をつむった。
 
「その人の最良を、
この世界の最良を
確信できるから?」
と、坊や。
 
「ああ、そうだ。
そうして確信したビジョンは、
君の心に新たな『前提』を作る。
 
この世界は大丈夫だ
 
という、
愛から生まれた『前提』をね。
 
この『前提』こそが
君の目の前の現実を
リアルに創り出す
苗床となるだろう」
 
「祈りが天に届くんだね」
 
わたしはこっくりとうなずいて、
言葉をそえた。
 
「『祈り』に
大切なのは言葉じゃない。
本来の世界の美しさを
目の前の人の魂の美しさを
見通せる曇りのない眼なんだ」
 
少し思案したのちに
坊やは言った。
 
「もし…
視ても視ても
本来の魂の美しさを
見いだせなかったら?」
 
「簡単なことだ。
その時は『祈る』なんてことを
やめてしまえばいいのさ」
 
坊やはしばらく
押し黙り、やがて口を開いた。
 
「その時は
僕自身の
本来の魂の美しさを
じっと見つめることにする。
 
もし、
自分の魂の美しさまでも
見いだせなかったら…。
 
僕の目を曇らせている
 
『存在の前提』を探しに行くよ。
そこにひも付けされた
苦しい体験と
痛みの感情を抱きしめて癒して、
きっと僕自身の魂の美しさを
見い出してみせる。
 
そいつが出来たとき
僕はやっと
曇って見えなかった
誰かさんの魂を、
その本来の美しさを
『視る』ことができる気がするんだ。
 
そうしてこの世の最良を、
確信することができるだろう」
 
「ああ。
 
誰かの魂の美しさが
見えないとき。
大抵は、己の魂の美しさもまた
見失っているもの。
 
そんな時は、祈りを手放し
自分を愛しむ旅に戻る。
 
以前、君に語って聴かせた
『存在の前提』に
気づくための、内的な旅にね」
 
坊やは心底安心した様子で
うなずいた。
そして、甘えるように、
わたしの懐に顔をうずめた。
 
「ねぇ、モクちゃん」
 
「なんだい?ターナ」
 
「いつかね。
なぜあなたが、
死者たちを天にあげるお仕事を
しているのか、教えてよ」
 
「ほお。君はそんなことに
興味があるんだね」
 
「うん…。
実は僕、怖いんだ。
この地球上で命尽きた後も
迷い続け、
天に上がらずにいる
『名なき者』たちが。
 
怒り、悲しみ、憎しみ、
恨み、嫉妬、欲望、罪の意識…。
 
そんな感情に溺れて
『名なき者』になってしまった
魂たちが。
 
だけどさ。
怖くてたまらない
彼らの魂の中にも
本来の美しさを
見いだしたい。
 
だから、
彼らと向き合っている
モクちゃんに
いろいろと聞いてみたいんだ」
 
震える小さな身体を
そっと抱き寄せる。
 
いずれはこの聡明な坊やに
わたしの秘密を伝える日が
やってくるだろう。
 
だがその日はもう少し
先のことになりそうだ。
 
「存在の前提」についてのターナとの対話

 

 


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【この世が2極化しないわけ】

「この世界は
2種類の人たちに分かれていくの?
比較と競争を土台に生きる
分離意識の人と。
魂の喜びから行動し
愛を分かち合って生きる人と」
 
坊やが言った。
 
「あぁ、
『この世は2極化する』って話だね。
あれは間違いだよ」
と、わたし。
 
「え!間違いなの?」
 
「まあ、少なくとも
わたし自身は『2極化する世界』を
選択していない」
 
「でも、たくさんの
スピリチュアルなリーダーが
こぞって2極化すると
言っているじゃないか。
どうしてそんなにたくさんの人が
間違えちゃったの?」
 
「ふむ。
『間違い』と言うのは
語弊があるかな。
彼らには『2極化する世界』が
必要で、
そいつを選択しただけさ。
ほら、言ったじゃないか。
ここは
『意図したことが現実化する世界』だって」
 
「あ!そうだった。
でも彼らがそう感じたのには
理由があるんでしょう?
 
比較競争の原理にのっかって
戦々恐々と生きる人と、
魂の喜びに生きる人。
 
分かれて行くように
見えるから、
そう言っているんでしょ?」
 
「たとえ見えていたとしても、
そう見たいから見てるだけさ」
わたしは坊やに向き直り
小さく咳払いをした。
 
「どうやら興味を持ったようだね。
それじゃあ今日は
『この世が2極化しないわけ』を
語るとしようじゃないか」
 
 
「この世は2極化しないわけ。
その理由はいくつかあるが…
 
一つは
『魂の成長段階を
2つに分けるなんてムリだから』さ。
 
みんなこぞって、
競争原理に生きる人と
愛に生きる人、
2つに分けたがるが…。
 
中にはさ。
魂の喜びに従って
充実して生きているのに
自分と誰かを始終比べて、
その感情にさいなまれている人も
いる。
 
一方で
好きでもない仕事をお金のために
こなし、職場で作り笑いを
しながらも
誰とも比べることなく
家族との暮らしに
満足して生きている人もいる。
 
君はこの2人の場合、どちらが
愛に生きる人と定義するんだい?」
 
「うーん…。
そう言われると、
2つにパッキリ分けてしまうこと
そのものが、乱暴な気もするね」
 
「こんなのは一例で、
人間はみんな凸凹なんだ。
仕事・ライフワーク・恋・結婚。
親との関係性・子との関係性
etc…。
 
ある一面では魂の喜びに
従っているけれど、
ある一面では
誰かとの比較に悩まされる。
 
いいかい?
 
ここにあるのはただ単に
『成長段階』だけなんだ。
 
魂の成長段階。
 
こいつは2つに分断できないし、
脈々と続いている
螺旋階段のようなもの。
 
それぞれみんな、
自分の得意なところから始めて
一歩一歩、成長していく。
 
ある人は、才能では
劣等感を感じない。
 
ある人は、
恋愛では誰とも比較せず
自分らしくあれる。
 
得意なところから
『自分らしく生きる』を選択し、
残った苦手分野は
少しずつ
人生を謳歌しながら、
分離から統合へと向かっていく。
 
このあたりの仕組みは、
1万年前も今も
なんら変わっちゃいない。
 
この世の単純な法則さ」
 
「だけど…。
多くのスピリチュアルリーダーたちは、
今の時代は特別だって言っている。
 
何万年も続いた、
比較競争をベースにした
『分離の時代』から、
愛をベースにした
『統合の時代』へ移るって。
 
だから今は特別なことが
起きていて、
ある人たちは
古い時代、『分離の世界』に残されて、
ある人たちは愛をベースにした『統合の世界』へと
移行できるって」
 
「確かにそう言っている人もいるがね。
 
けれど、考えてもごらん。
その発想こそが
『分離の意識』そのもの
じゃないか!」
 
「本当だ…」
坊やは目を見開き、
やがて神妙な顔つきになった。
 
「でも、だとしたら…。
モクちゃんが最初に言ったように、
『2極化していく世界』を
彼らが選択する必要性って
なんなのだろう…」
 
「それは人によって千差万別。
 
1つ言えることは、
彼らはまだ、分離体験で
やり残したことがあるのさ」
 
「やり残したこと?」
 
「ああ。
わたしは何も、
彼らを非難するつもりはないんだ。
正直に言えばね、ターナ。
 
君がわたしの中にやってくる前は
彼らに対し、
『これってミスリードになりやしないか』
って、怒ってた時もある。
 
影響力のあるリーダーたちに
わたしは少々
厳しいところがあるからね。
 
だが、その厳しさすらも、
わたしの中に残っている
『やり残した分離体験』の一つに
すぎない。
 
彼らに『厳しい』とは
とどのつまり
彼らを『ゆるせない』って
ことだからね。
 
この『ゆるせなさ』に気づいて
そこにひも付けされた痛みの体験に
気づいて、抱きしめてやる。
これが、かつてのわたしに必要な
とても大切な体験だった。
 
同じようにね。
 
2極化をうたう人たちは、
それぞれやり残した
分離体験を持っている。
 
ある人は、過去世のどこかで
多くの人たちを
助けられなかった痛み、
罪悪感をぬぐえないでいる。
 
だからこそ、
今度だけは救済したいと、
2極化と言うゲームを用意する。
手遅れになる人がいなければ、
救済はできないだろう?
 
ある人は、
『影響力のある者に
つき従ってしまう自分』
そんな自分を抱きしめて癒して、
己を信じる体験をしたい。
 
そのために、
2極化のトラップに
自らわざとはまりにいく。
 
まずは他者の決めた世界に
つき従って初めて、
『そこから脱する』と言う
体験ができるから。
 
そんなふうに、
彼らは自分たちが
体験したい世界を
自分たちの意思でもって
創造している。
 
ただそれだけなのさ」
 
坊やは納得したように首を縦に振った。
 
「単純に体験したいだけ、かあ。
この地球上では
『体験』は誰もに与えられた権利だものね。
天では思ったことが
すぐ叶ってしまうから、
この『体験』てやつが
てんでできないもの。
 
どんな『体験』も
自分たちで創造できる
この地球は
とんでもなく楽しい
遊び場なんだな。
 
僕はそうだな…。
やっぱりモクちゃんと同じで、
2極化しない世界を選びたい。
だってみんなで
一緒に幸せになりたいもの」
 
わたしは坊やのまぶしさに
目を細めた。
そうして、天に感謝した。
 
この純真無垢な坊やが、
わたしの内なる世界に
やってきてくれたことに。
 
 

 


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【風の時代で大切なのは、思考でも情報でも意志でもない】

 
「風の時代ってなんだろう」
坊やが言った。
 
「それはね、
意図したことが現実化する
そんな世界になったってことさ」
 
そう答えると、
坊やは目を見開いた。
 
「意図したことが現実化する?
まるで、
生まれる前の世界と
同じだね。
 
あっちじゃ
ケーキを食べたいと思えば
即座にケーキが出てきたし、
お母さんに会いたいと言えば
すぐにお母さんが現れた」
 
「そうなんだ。
この地球に生きるわたし達は
肉体を持ちながら
時を刻みながら…、
同時に
肉体も時も存在しない
天と同じ仕組みを
手にしようとしてるんだな」
 
「『時』のない世界と同じかあ。
風の時代を生きるうち、
やがて『時』はなくなってゆくのかな」
 
わたしは微笑んで
まあね、と言った。
 
「プロセスとは『時』だから。
努力や労力と言う名の
プロセスを捨て、
いや、仮にまったく捨てなくても
思うまま縮めて、
欲しいものが
即座に現実化する世界を
創ろうとしている。
 
ちょうど『時』が存在しない
天と同じように。
 
やれやれ。
わたし達の魂はどこまでも
好奇心旺盛なんだな。
 
肉体や『時』に
縛られていたはずのこの大地で、
『時』を自在に操ろうとは
とんでもないチャレンジじゃないか!」
 
坊やは静かに聞いていたが、
やがて小さな頭をかしげて見せた。
 
「でもさ。
やっぱり僕にはわからない。
だってあの村には
『愛する人と幸せに暮らしたい』
そう願っているのに
恋人に裏切られ、
泣いてる女の人がいるじゃない。
 
ほら、あの街には
『お金持ちになりたい』と
ぼやいているのに
家も仕事も失って
路頭に迷う男の人がいるじゃないか。
 
それでもあなたは
意図したことが現実化する、
そんな時代になったと言うの?」
 
わたしはちょっと考えて、
首を振った。
 
「あの村の女の人は、
心の底では
『わたしは孤独だ』
と思っている。
 
『わたしは愛されない』
と思っている。
 
『わたしは幸せになってはならない』
と思っている。
 
あの街角の男の人は
心のもっと奥底では
『わたしは働き続けなければならない』
と思っている。
 
『決して豊かにはなれない』
と思っている。
 
『わたしは幸せになってはならない』
と思っている」
 
坊やはじっと彼らを見つめ、
やがて、「そうかもしれない」と
つぶやいた。
 
「じゃあさ。
風の時代で最も大切なのは
『心』だね。
 
心の奥で
自分が何を思っているのか
気づくこと」
 
「あぁ、そうだよ」
とわたしは言った。
 
「いつしか当たり前に
なってしまった
『恐れの前提』に気づくこと。
どうしてそんなふうに
思い始めたのか、
痛んだ感情とひも付けされた
苦しい体験に気づくことだ」
 
坊やは顔を上げ
「気づいたら、どうなるの?」
そう尋ねた。
 
気づけば向き合える。
 
向き合えば、その感情を
抱きしめられる。
 
抱きしめれば、
身の内に溶け込ませ
一つになれる。
 
そうして、
そこにあった『恐れの前提』
決して本当には望んでいない、
痛みを伴う『前提』を、
手放すことができるだろう。
 
その時はじめて
あらゆる意図は澄み渡り、
心から願った
魂の願いが叶っていく。
 
風の時代の真骨頂が、
やっとこの時あらわになるんだ」
 
坊やはぱっと瞳を輝かせ、
「もっと教えてよ。
その前提は、どうしたら手放せるの?」
とわたしに問うた。
 
きっと多くの人たちの幸せを
手伝いたいと思ったのだろう。
 
わたしは目を細め、
彼の髪をなでながら
「その話はまた今度。
どうやら少し長くなりそうだ」
そう答えた。

 


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【世界を変えようとしないこと】

木星と海王星が合になった時、男の子の赤ちゃんがウォーク・インした。
 
――ウォーク・インとは、新しい魂が肉体に入ること。
 
その子は詩を書き、
唄って生きたいらしい。
 
世界中の魂が、
本来の姿に戻っていくことを
願っているようだ。
 
けれどほどなくして彼が
びぃびぃ泣いていることに気がついた。
「どうしたの?」と尋ねたら。
 
「外から見ているときは、
テレビドラマや映画みたいに
遠かったけど、
本当に戦争のある世界にやってきて、怖い。
世界が本来の姿に戻る
その手伝いがしたくて来たけど、
もう自信がない
びえーーーん」
と、たぶん言っていた。笑
 
わたしは彼を抱き寄せた。
そうして、
「安心していいんだよ」と囁いた。
 
「世界はいずれ、
あなたが思っているようになるからね。
地球は本来のパワーを取り戻し、
魂は本来の輝きに還っていく。
 
あなたは内なる男性性を発揮して
これをやるんだ!
と、胸張って
この世界に降りてきた。
でもね。
 
一つ大切なことがある。
 
それは…
この世界を
変えようとしないことさ。
 
わたしたちは共に
癒しの詩を唄い、
天体のヒーリングアプリを作り、
星の使い方を伝えて行く。
 
その体験を、楽しむだけでいい。
 
その先にある世界を
変えようとしないことだ。
 
どのみち未来は決まっている。
わたしには見えてる。
世界は本来の姿へ
パワフルで美しい姿へ
戻っていく。
 
別にそれがさ。
わたしたち2人が
生きている間に起きなくたって
大した問題じゃない。
 
心配しなくても、10年後か、
100年後か、1000年後。
あなたが願った世界は、
確かに具現化されているから。
 
どうか世界を変えようとしないで、
そんな大業な仕事を
自分に課さないで。
 
あなたが唄いたい詩を唄い
あなたの澄んだ意図を抱いて
共に生きていこう」
 
それでも彼は
「僕にできることを
精一杯やりに来たんだもの…」
とつぶやいた。
 
わたしは少し考えて、
「1000年後の未来。
そこに広がった耀く世界の一翼を
あなたも担っている。
 
蝶の羽音ほどの、
わずかな影響かもしれないけれど。
 
あなただけでなく、
今生きているすべての存在たちが、
未来の世界の創造に
小さな貢献をしているんだ。
 
一見ミスリードをしているように
見える人も。
 
もしかしたら
戦争を仕掛けている人すらね。
 
わたしたちが見えている未来、
あの美しい世界を生み出した
立役者なんだ。
 
信じられないだろうがね。
わたし達は皆でこの世界を
共同創造している。
 
だから
安心していいんだ。
 
君が熱いものをたぎらせて
地上に降り立った目的は
今この瞬間も果たされている。
 
気負わなくていい。
ずっと泣いていたってかまやしない。
 
それでもあなたの存在は
未来の世界の1ピースを担ってる。
働いた量などに
重きを置くことは
本当に馬鹿げたことさ。
なあに。
しばらくしたらあなたにも
わたしの言った意味がわかるよ」
 
そんな話をして
わたしたちは眠った。
しばらくして胸に手を当ててみると
内なるわたしの赤ちゃんは
微笑んで眠っていた。

 


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